さぁ100歳まで、80代から”生涯現役”で行こう!

今年、うぇるねす初の90歳スタッフが誕生しました。会長・下田の言うスローガン「ピンピンコロリで100歳まで」、また一歩近づいていますね。
そして、この写真の人は、85歳の杉山さん。週6日、フル勤務というスーパーマンです。もう、うぇるねすは心臓ならぬ、健康のペースメーカーというわけです。
今回はまず、杉山さんのように80代で上手に働く皆さんにスポットを当てて、うぇるねすを始めたきっかけや、サポーター業務の今のご様子をレポートします。

 

その1 〜松永さんの場合〜

『80歳。もう人生、半分ボランティア、マイペースですよ。でも、楽しちゃダメよ、背中が丸まってくるからね。』
川崎西エリア/神奈川県川崎市在住 松永忠雄さん

〜お仕事情報〜
● 物 件/4件の物件を週1回ずつ
● 時間帯/午前・午後、3~7時間など幅広く受託
● 地 域/川崎、渋谷区、世田谷区など通勤40分以内の西東京エリア中心に受託

10年前、70歳くらいの時に、腰痛と膝痛でサポーターしても2歩がやっとになっちゃったんです。やっぱり、歩かなかったからね。なんで、その後、川崎のウォーキング協会入って歩いたんです。完歩賞狙ってね(笑)。もう歩けるようになったね。やっぱり筋肉なんですよ。ところが、75歳くらいの時に狭心症で息切れしちゃってね、ペースメーカー入れたんですよ。もう歩くのも億劫でね。でも、いかんいかんとうぇるねすにお世話になったんです。

78歳でしたね。やっぱり、ただ歩くって目標ないからね。嫌なら参加しなくていいし。でも、仕事はそうはいかない。そのある程度の縛られようがいいんですよ。 うぇるねす始めたらね、最初1年で70カ所くらい受けちゃった。断れないタイプなんですよ。ま、今は適度に戻して、でも、とにかく体を動かさないとね。今行ってるところも、5階でエレベーターないからね、けっこうな運動ですよ。

理事長さんが細かい女性で大変だったけど、私も自治会長やってるから事情も分からなくはないんでね。でも、80歳なんで、できないものはできないですってけっこうはっきり言ったんです。そしたら逆に気に入られちゃって、バレンタインでチョコもらったり。今はコロナ禍だけど、電車もすいてるし意外と気にならないね。もう人生、半分ボランティアみたいなもんだから(笑)、マイペースですよ。でも、楽しちゃダメよ、背中が丸まってくるからね。駅のエスカレーターも乗らないで階段上るんです。



その2 〜須永さんの場合〜

『84歳。81歳まで生保の仕事してまして、その後で応募。
私にとっては、毎日仕事に行くのが大事なんですよ。』
城東西エリア/東京都江東区在住
須永喜代子さん

□お仕事情報
● 物 件/今は一棟を週5。自宅から30分くらいのマンションで、1棟29戸
● 時間帯/午前中8:00~11:30
● 地 域/ここ一年くらいは赤坂の物件だが、以前は目黒、水道橋など

2019年に始めて3年目です。チラシを見て、年齢制限がないというんで申し込みました。実は、生命保険の仕事を40年くらいやって、81歳になったとき制度が変わってね。辞めなきゃならなくなったんです。ただ、働いていたから健康でいられたなと思ってますので、次に何か探さなきゃって思ってね。そこで、うぇるねすの説明会行って仕事内容を教えてもらって、やってみようかと思いました。何しろ、私にとって暇な時間が困るので、「毎日行く仕事」っていうのが大事なんですよ。

それからいくつか仕事に行って、1カ所で11カ月くらいやりましたね。マイペースで自分でやっていけるので楽でしたよ。最近は、コロナでご自宅に通販とかたくさん来るでしょ。ゴミがすごい。それが毎日出ますし、それをどれだけきれいにするか気を遣ってますね。ほんとは結び目開けて整えたいんだけど……。そういうきれいにするってやっぱり気持ちがいいから。それに、そんな中でも、逆に休みなく出て行けるというのが私にはいいと思いますね。

あとは、「エリア会」を待つばかりですね。あれは良かった。私は2回ほど参加しましたけど、同じ仕事やってる皆さんと会えて、いろんなこと教えてもらえたり情報交換したり、いいですよ。やっぱり、働いているから元気でいられる。1日の行動として決まってるのがいいんです。それに、だからこそお休みの前日ってほっとしますよね。



その3  〜辻野さんの場合〜

『80歳。最初は週5日、1日8時間と、頑張っちゃった。
いろんなこと先輩に聞きたくて、早くエリア会開いてほしいなぁ。』
川崎東エリア/神奈川県川崎市在住 辻野健治さん

□お仕事情報
● 物 件/通勤40分くらい、1棟46戸を週4
● 時間帯/7:30~11:30の午前中をメインに、たまに7時間
● 地 域/今のメインは大田区、そのほかに品川区、横浜周辺等

家内が辞めてって言うんで、60歳で退職しましてね。それで、やれヨーロッパだなんだと旅行に行ったんですが、その内飽きて来てボランティア始めたんです。もともとコンピュータの仕事してたんで、高齢者向けパソコン教室の講師ね。それはそれで楽しかったんだけど、何しろ動かないからだんだん体が衰えてちゃって、75過ぎてから仕事しようと思ったんです。でも、仕事ないですよね、ハローワーク行っても。そんな時、インターネットでうぇるねす見つけたんです。これならできるだろうと思って去年3月に申し込んだんだけど、ちょうどコロナ禍でね、面接にも行けなくて、ようやくスタートが6月でした。

始めた頃は、週5日、1日8時間と詰めちゃって大変になった。今は、週3日で50世帯くらい、自分のペースですね。理事長さんにも「長くいてください」って評判いいですよ。ただ、今、段ボールが山のようになってるからね。ゴミ箱だけは、気になるんで徹底して掃除していますよ。私がもし住人だったらって思いますからね。だから、挨拶もよくするんだけど、若い人からありがとうございましたって何度か言われて感動しちゃったなぁ。

スタートして1年くらいだけど、このやり方でいいのかな?って思う。クォリティスタッフの方も一度来たきりだしね。あのエリア会っていうのに期待してるんですよ。同じ仕事してる人たちに、いっぱい聞きたいことがあるんでね。だって、働くっていいですよ。100までやるんだなんて言われたの初めてだし、こういう場をいただいて感謝してます。



うぇるねすより

『71~75歳が35%というボリュームゾーン、いよいよ本格的な高齢者の活躍時代ですね。』
うぇるねす津田沼支店長(前・人材センター) 土器屋 崇



皆さん、「このままじゃ、体がなまっちゃう」。「ダラダラしないで、生活リズムを整えたい」ですね。

マンションサポーターの平均年齢は、2021年7月時点で、男性69歳、女性61歳。以前に比べて、ぐっと上がってきています。最高齢も、男性はついに90歳に達し、女性は84歳と、まさに今、バリバリ働いていらっしゃいます。また、最も多い年代となると、71~75歳のゾーンでシェアは35%に達し、年代的に言うといわゆる団塊の世代の皆さんがいよいよ軸となって活躍していただいているようです。一方、応募動機には個々の理由がおありなんでしょうけれど、「体が鈍るから」といった健康を重視されてというのが基本のようで、あとはダラダラせずに自分を動かすために「仕事」の力を借りるといったお話もあります。そして、いつまで働きたいかという点については、願わくば、「ピンピンコロリで、100歳まで」というお気持ちが強いようですね。


働き様は、もう年齢というよりも、個人の方の個性です。季節を考えて、元気に長く勤めてほしいですね。

最近では、常勤の管理員を務めていて、75歳定年でうぇるねすに来られる方も増えていらっしゃいますが、70代の方は後半までバリバリという方も多いですし、80代に入ったら手慣れた比較的シンプルな作業ならと、それでも週5日という方もいらっしゃいます。要は、もう年齢ではありませんね。60代でもお歳を召した方もいれば、80代なのにまったく「年齢不詳」な方もいて、まさに個性でしょうか。ただ、ついつい頑張ってしまうという方も少なくないので、この夏のような炎天下、季節を十分考慮して自身でコントロールしていただき、元気に長く勤めてほしいものだと思います。うぇるねすは、高齢になっても楽しく働くという場を広げたいと思っています。これからも「65歳になったら、うぇるねす」を合言葉に仲間を増やしていきたいですね。



〜おわり〜