うぇるねす設立20周年!マンションサポーター座談会in福岡
あれもこれも、うぇるねすだった。
こりゃ、『おっさんずラブ♥』だな。
うぇるねすの源は福岡、創業の地です。
ここでマンション管理員代行サービスも立ち上がり、第1号のサポーターさんも採用されました。
その系譜をたどってみようと、今回、キャリア10年クラスの皆さんにお集まりいただきました。
では、うぇるねすの原点、その思いに触れてみましょう。
うぇるねすらしさって、今につながってる。会長の昔話でも振り返れたね。
北岡 下田会長がうぇるねすを始められる前からのお話も、事前に読みました。総じて、楽しい人生送ってらっしゃいますね(笑)。創業前、アメリカに行ったときにマンション業界改革の必要を感じられたと。それも、かつて異なる業界にいたからこそ見えたっていうね、センスを感じますね。私のようにドップリだともう見えない。その後、創業時は苦労もされたけど、そこから巻き直されてここまで来た。で、今度は『Dマネ』だと。やっぱり、うぇるねすは先駆けてるよね。
下田 コロナが来たから『Dマネ』でリモート強化ってわけじゃないんだけど、タイミングがね。不思議なものですよ。
※『Dマネ』参考記事:シニア応援ブログ うぇるねす、DX時代へ。
松尾 私も会長の昔の話を聞いて、やっぱり業界とか管理員への思いがあふれてるなって気がしましたね。それで、3年前、エリアリーダー会の後の懇親会でね。福岡のエリア会は充実しているなと。まあ、創業の地でもあるし熱心に取り組む方も多いし、みんなうぇるねすが好きだよなっていう話になった。その頃、『おっさんずラブ』っていう番組が流行ってて、要するに『うぇるねすラブ』だなって盛り上がったんですよ。やっぱり、一体感がある。私も縁あってうぇるねすに入ったんですけど、その前の20年ずーっと下り坂でね。まあ、その後いろんな方に会っていろんな刺激も受けたし、その間に代務員は500人だ、1000人だ、あっという間に1500人にもなった。もう、そんな業界があるんかいなって。オレたち、何か一つ目覚めたような思いだなって盛り上がりましたね。
吉田 私はお二人と違って、北九州の第1期生なんです。ちょうど10年前、髭生やしたままで下田会長に面接していただいて、髭はOKですか? って言ったら、OKっていうことで始めました(笑)。この昔のお話を読んでつくづく感じるのは、やっぱり目標は管理業をリードしていくことと高齢者が元気で働けるということだし、100歳までという話も昔から思ってたんだなと感じました。結局やっぱり、会長の熱量はすごいし、負けてなるものかっていう気合もある。なので、怒られますけど(笑)、下田会長って、歳の割にはエネルギッシュっていうか、巧遅より拙速……時間の空費が大嫌いっていうことなんでしょうね。
清掃にこそ、まさに奥義がある。『魔法の演技』、『清掃の真髄』、そして……。
北岡 私一番印象に残ってるのが、全体研修の時でね。みんなの前で見せた会長の清掃の見本がね、これがすごかった。私だって管理会社にいたんだけど、もう全然違ったね。コーナーはこうするんだって、スッと片膝をついてね、モップでしっかり押さえてサッと、やったんですよ。それがものすごく堂に入ってた。びっくりしましたね。おお、会長もこういうことができるんだって、みんなもそう思ったと思う。それと、言葉だね。一番最初に何に惚れたって、『目を見て笑顔でご挨拶』。そして、これは『魔法の演技』と続く。これまたいい名前でね。そしてもう一つ覚えているのは、「管理員最前線」でシリーズになった『清掃の真髄』。あれはね、バイブルですよ。
吉田 『清掃の五徳』は、私も目からウロコやったね。あれ、仏教の話らしくて、掃除で悟りをひらいた高僧のことなんですね。もともとどうしようもない弟子だったんだけど、お釈迦さまに好きなことは何か? って問われて、お掃除だと答えた。で、何十年も掃除をしていて、ある日自分がきれいにしたところを他の弟子が歩いた。それを見てカーッときた。その時ですよ、「あ、自分の頭の中の垢が掃除できてない……」と、そうして悟ったそうです。ええーっ、そんな深い話だったのってね(笑)。
松尾 ま、会長の管理員最前線の一言も、年に必ず2、3回は清掃についてですよね。単純にきれいにすればいいという世界ではないと、世の中をきれいにするのは清掃だっていう清掃の心得を昏々と説いている。一時、清掃を嫌がる人がおったんです。その時、会長にしては珍しく、そういう人はうぇるねすには要らないですって断言したからね。これだけ代務員にやさしい人がですよ。やっぱり、清掃はそこまでのものかと思った。そこを基本にすえてDXだスマホだって、そういうデジタル世界と清掃というアナログの最たる世界をマッチングさせて、この事業を発展させていっているんだなと思うね。
下田 あったね、そういうことが。清掃は管理員業務のメインだから、清掃なくしてマンション管理なんかないんだよね。
「代表 下田雅美の一言」管理員最前線には、毎度熱くなった。
吉田 「会長、下田雅美の今月の一言」、このタイトル。私なんか10年だから、120回もいいこと教えてもらっていますよ。
北岡 毎月楽しみですよ。みんなが協力してあの1枚を作り上げてね。うぇるねすとの最高のパイプ役ですよ。
松尾 内容が詰まっていますね。この業界のいろはが会長の一言を中心に載っていて、その一枚を通じていろんな社内情報が届く。オレらを大事にしてくれているんだなと、姿勢が出ておるなと。それに、正月に初夢コンテスト、毎年やってるでしょ。こんなことまでやるの?って最初びっくりしたんですよ。で、私もさっそく応募してね、なんと特賞をもらいました。その正月明け、下田会長から電話かかってきてね。そういう、代務員さんを大事にするっていう姿勢が連綿と続いている。
下田 考えてみれば、うちには社員がいっぱいいるけど、全員が代務員さんたちのためにそれぞれの役割を果たしている。最前線もそうだし、RASもそうだしね。全部、そこに向かってエネルギーを使っているんですよね。
北岡 代務員から『デジタルシニア代務員』へってね、それをこないだ聞いたのね。言葉がうまいな。その前までは、『常勤さんより一歩先にいく代務員』。そうなる気持ちで臨めっていう、それがすごく気に入っていたんです。今度はね、デジタルシニア管理員ですよ。またまた、心地よい。奮い立たせてくれるね。
吉田 常勤管理員さんの一歩先行くとか、業界の地位向上をはかるとか、昔聞かされたときは何を言っているの?とてもついていけないなって正直思いましたよ。でも、少しわかってきた。ひょっとすると実現できるかも……と思い始めましたよ。
北岡 うぇるシップジャーナルで、寺井さんがね。アサインセンター長として代務員さんに望むことって書いていた『マインドとポーズとプライド』の3つ。マインドは自分でしっかり気持ちを固める、ポーズはきちんとした型でやる。最後、終わったあと自分も満足感を得るような仕事をしてプライドを感じることだとね。もう恐ろしい、下田二世かなって(笑)。皆さん、代務員やったことあるなって感じる。
下田 お客さん、会社に来てみんなびっくりするのね。うぇるねすの女子社員は皆意識が高くて、すごいってね。なんでこういう風にできるんですか?って。それはね、多くの女性スタッフが現場経験をしているからなんだよね。そうしないと、代務員さんがどういう仕事をしているか、どんな苦労をしているかわからない。だから、新しい人にも早く経験させたいね。
つまづいた。困った。悩んだ……。そんなとき、エリア会が救ってくれた。
吉田 私、入社して3年間はうぇるねすを憎んでましたからね(笑)。北九州1期生で仲間がいなくて、エリア会に属してなかったんです。要するに孤立。交流もない、助け舟も来ない。もう自分で考えてハァハァ言いながらやってた。で、とうとう私、直訴したんです。そしたら、下田会長が電話をくれたんですよ。大丈夫?って。でも、直々にだったんで、もう気持ちがね、一発で氷からお湯になりましたよ(笑)。
松尾 私事ですけど、2度ほど考え悩んだことがあった。かみさんが亡くなり、大手術したりで2、3ヶ月ほど休んだんです。でも、その間もなんだかんだエリア会の仲間が見舞いに来てくれるんですよ。これ、うぇるねす知らずに家に一人でおったら、もう死んでしまってたと思うよ。やっぱり、みんなその時々にうぇるねすから感じるものがあるんじゃないですかね。ここの仕事仲間で、エリアを越えて何人も友だち付き合いできるようになったし。だから、いろんな情報交換ができて、自分のストレス解消もできるんです。ほとんど同年代なんで、フラストレーションがないからね。
北岡 やっぱりね、一番良かったのは先輩ですよ。だから、エリア会を充実させるというのは、いい代務員を育てるのにすごくいい土台になると思う。私、特にね、ここ2、3年に入った方がすごく困っていると思うんですよね。ちょっとした情報交換でお互いに乗り切れるのに、コロナの時は情報はたくさん来ていたけど代務員同士の触れ合いはなかったからね。だから、エリア会はやっぱり定期的に開催して、新人がこぼれないように押し上げないといけないんでしょうね。
下田 僕も再開したいと思っていて、ようやくですよ。加えて、今度、エリア会をもっともっと充実したいんで、仕事だけじゃなくてカラオケでもいいですし、趣味の会とかみんなでもっと楽しめるように機会をいっぱい作りましょうよってね。で、各地で大会をやって東京で全国大会をしようとか話をしたんです。やっぱりね、顔を合わせると全然違うじゃないですか。
吉田 今、全国でエリア会が85。会長の頭の中にあるのは、代務員1万人。そうなったら、エリア会は1000ぐらい。1万人体制のエリア会って……というより、うぇるねすってどうなってるんだろうって、今、20周年を前にちらっと考えますね。
下田 次の20年を考えようとしていてね。こないだ東京の39エリア会が集まったときに、100歳になるまで頑張るにはどうしたらいいかってミーティングやったら、みんな真面目に討議してくれたのよ。で、いっぱい面白い発表が出てきてね。ほら20年後、みんなにもいてもらわないといけないよね(笑)。
そうそう、ここで皆さんが言ってた創業前と創業の頃のお話は、近々に皆さんにもお届けしますからね。お待ちください。
〜おわり〜
この記事は「うぇるシップジャーナル」第8号より転載いたしました。