60歳から男性が仕事を続ける3つの方法!おすすめの仕事や成功のポイントを紹介
「定年前の仕事の経験を活かせるのかな?」
「60歳からの仕事であっても、なるべく給与を下げたくない」
「60歳からの再就職におすすめの業種は?」
現在多くの会社は60歳を定年としており、退職後から年金受給年齢まで期間があります。そのため、定年後もそのまま仕事を続けることが一般的です。実際、約7割の方が60歳を超えても仕事を続けています。
一方で、定年退職後の働き方として「勤めていた会社で仕事を続けるか」「再就職先を探すか」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。給与や何歳まで働くのかなどを考えると、定年後にどのような働き方を選択するかは重要です。
そこでこの記事では
- 仕事を続けるための選択肢
- 再雇用・再就職・個人事業主の働き方
- 仕事探しを成功させるポイント
について解説します。60歳からの働き方で迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
60歳から男性が仕事を続けるための3つの選択肢
男性が60歳の定年退職以降に、仕事を続けるための選択肢は、以下の3つがあります。
- 再雇用
- 再就職
- 個人事業主
再雇用とは、定年退職後も勤めていた会社で働き続ける方法です。一方で再就職とは、定年後に新しい会社に就職することです。また会社に雇用される以外に、個人事業主として、個人で仕事を受ける方法もあります。
60歳で定年退職をした方は、自身が求める収入や今後のライフスタイルを考えて、働き方を選択する必要があります。
男性の60歳からの仕事のやり方「再雇用」について解説
再雇用とは、本人の希望に応じて定年退職後も継続して雇用する制度です。こちらでは再雇用での働き方について、以下の項目にて説明します。
- 再雇用制度とは
- 再雇用メリット・デメリット
- 再雇用の就労条件
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 再雇用制度とは
再雇用制度は、改正高齢者雇用安定法によって企業に義務付けられた「定年退職者の雇用の取り組み」の1つです。企業は、従業員を65歳まで雇用することが義務化され、主に以下の3つの取り組みが行われています。
- 定年を65歳まで引き上げる
- 定年制を撤廃する
- 再雇用制度の導入
再雇用制度は「令和元年「高年齢者の雇用状況」集計結果(厚生労働省)」によれば、調査対象企業の73.7%で導入されています。
2. 再雇用のメリット・デメリット
再雇用制度を活用して働くメリットは、以下の3つです。
- 慣れた職場で働き続けられる
- 再就職活動をする必要がない
- 厚生年金の加入期間が長くなる
再雇用制度は、新たに就職活動をする必要がなく、慣れた環境で働き続けられることが大きなメリットです。新たな職場を探すことを避けたい方に向いています。
一方で、再雇用制度を活用するデメリットは、以下の2つです。
- 雇用形態が非正規になる
- 65歳で定年を迎えた後に就職活動が必要
雇用形態が非正規になることで収入が下がることが、デメリットとして挙げられます。また、再雇用は多くの場合65歳で定年退職になることに注意が必要です。65歳以降も働き続けたい場合は、就職活動をする必要があります。
3. 再雇用の就労条件
再雇用制度を活用した場合、雇用形態は非正規になることが一般的です。非正規雇用になることで、収入は大きく減少します。
日経BPの調査「定年後の就労に関する調査」によると、再雇用時の給与は退職前の4~6割程度になる方が約半数です。
男性の60歳からの仕事のやり方「再就職」について解説
定年後は、新しい会社への再就職を選択をする方は多くいます。こちらでは再就職について、以下の項目にて説明します。
- メリット・デメリット
- 就労条件
- おすすめの仕事
- 仕事の探し方
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 再就職のメリット・デメリット
再就職で仕事に就くメリットは、以下の2つです。
- 長く働き続けられる仕事に出会える可能性がある
- 正規雇用で働ける可能性がある
再雇用制度を活用した場合は、65歳が定年退職になります。しかし、再就職で65歳や70歳を超えても、雇用してもらえる仕事に出会える可能性があります。また、正規雇用で働ける仕事が見つかる場合もあるでしょう。
一方で、再就職をする場合のデメリットは、以下の2つです。
- 希望の仕事に就けるとは限らない
- 再就職へブランクが空く場合がある
60歳以上の再就職では、希望の仕事に就けないことや、就職活動が長引くリスクがあります。60歳以上を積極的に採用している業種は少なくありませんが、自身の希望する内容や給与であるとは限りません。
再就職を選ぶ場合は、長く続けられる仕事に出会える可能性がある一方で、なかなか仕事が決まらないというリスクがあることを理解しておきましょう。
2. 再就職の就労条件
再就職先の雇用は、非正規雇用になることが多いです。以下の表は「令和4年度高齢社会白書」の年代別の非正規雇用の割合です。
55~59歳 | 60~64歳 | 65~69歳 | 70~74歳 | 75歳以上 | |
男性 | 10.5% | 45.3% | 67.8% | 74.0% | 73.0% |
女性 | 59.1% | 74.7% | 83.9% | 83.8% | 71.0% |
60~64歳では、男性で45.3%、女性で74.7%の割合で非正規での雇用です。特に男性は、55~59歳で10.5%であるため、大幅に非正規の割合が増えます。
一方で、資格があると正規雇用で働ける可能性が高まるでしょう。60歳以上で、資格が必要で正規雇用での求人がある職種には、以下のようなものがあります。
- 調理師
- 介護福祉士
- タクシー運転手
- 長距離運転手
その他、定年退職前の経験を活かして、管理職などの立場で正規雇用の求人がある可能性があります。
60歳以上の正規雇用の仕事については、関連記事の「60歳から稼げる仕事15選!未経験可や資格保有で正社員になれる仕事を紹介」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
3. 再就職におすすめの仕事
再就職活動をする際には、60歳以上の方を積極的に採用している業種を知っておくと良いでしょう。以下の5つの仕事は、60歳以上で未経験であっても応募できる求人が数多くあります。
- マンション管理員
- 清掃
- 警備
- 接客
- 介護
これらの仕事は求人が多く、未経験でも仕事を覚えやすいことが特徴です。60歳以上の方におすすめの仕事については、関連記事の「【完全版】シニアでも稼げる仕事15選!探し方から選び方まで紹介」でも詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
4. 再就職先の探し方
再就職先を探す方法には「ハローワーク」と「シニア向け求人サイト」などがあります。ハローワークは、全国544カ所に設置されている公共の職業紹介所です。企業は無料で利用できるため、数多くの求人があることが特徴です。
シニア向け求人サイトとは、主に60歳以上の方の求人に特化した情報が掲載されています。一般の求人サイトでは、仕事が探しにくい方はぜひ利用してみてください。
男性が60歳から仕事をするなら「個人事業主」がおすすめ
60歳から仕事を探す場合、会社に所属せずに、個人事業主として仕事をする方法があります。こちらでは個人事業主について、以下の項目にて説明します。
- メリット・デメリット
- 仕事の探し方
それぞれ詳しく見ていきます。
1. 個人事業主のメリット・デメリット
個人事業主のメリットは、自分のペースで仕事ができることです。安定して仕事を取ってこれる状況であれば、自身の裁量で仕事の量を調整できます。
ただし、継続して仕事を受け続けることは簡単ではありません。個人事業主は、仕事が与えられる会社とは違い、自分で仕事を取ってこなければなりません。
個人事業主は、自由に働けるメリットがありますが、仕事が不安定になる可能性があると理解しておくと良いでしょう。
一方で、本ブログを運営する「株式会社うぇるねす」も個人事業主としての契約ですが、安定してお仕事をご紹介できる仕組みになっています。
2. 個人事業主の仕事の探し方
個人事業主が仕事を探す方法は、主に「シルバー人材センター」と「クラウドソーシングサイト」です。
シルバー人材センターは、高齢者の社会参加を促すことを目的に、全国1,355ヵ所に設置されています。仕事をしたい人は、シルバー人材センターから仕事を紹介してもらい、業務委託契約を結びます。
主な仕事は、病院への送迎や庭の手入れなど個人の生活援助に関する仕事や、企業からの軽作業などです。
クラウドソーシングサイトは、インターネット上で個人や法人が仕事の受発注を行えるサービスです。例えばデータ入力など、比較的簡単な作業も受注できます。オンライン上で仕事が完結できるので、パソコンの操作に慣れている方におすすめです。
60歳からの仕事で給与が下がった場合に活用できる給付金
60歳からの仕事では、多くの方が非正規雇用となり、給与が下がることが一般的です。こちらでは、再雇用や再就職で給与が大きく下がってしまった場合に活用できる給付金について解説します。
- 高年齢雇用継続基本給付金
- 高年齢再就職給付金
一つひとつ見ていきましょう。
1. 高年齢雇用継続基本給付金
高年齢雇用継続基本給付金とは、再雇用で給与が大きく下がった場合に活用できる制度です。受給条件は、以下の3つです。
- 60歳以上65歳未満の雇用保険加入の方
- 再雇用後賃金が以前の75%未満になる方
- 雇用保険を5年以上払っていた期間がある方
定年前及び再雇用後に雇用保険に加入していることが前提となり、給与が定年前の75%未満になることが条件となります。
給付は再雇用の際の給与の15%で、60歳になった月から65歳になる月まで受け取れます。
2. 高年齢再就職給付金
高年齢再就職給付金とは、再就職先で給与が大きく下がった場合に受給できる制度です。受給条件は、以下の5つです。
- 60歳以上で失業保険を受給中に再就職した方
- 再就職先の賃金が、退職前より75%未満になる方
- 失業保険の支給残日数が100日以上残っている方
- 再就職した後1年以上雇用されることが認められる方
- 他の再就職手当の支給を受けていない方
失業保険を受給中に求職活動をして、早めに採用が決まった場合に支給されます。早めの採用とは、失業保険の残日数が100日以上残っているケースです。
再就職先の賃金の15%を、失業保険の支給残日数に応じて1年または2年間受け取れます。
男性が60歳からの仕事探しを成功させる3つのポイント
60歳以上の求人は数多くありますが、自分に合った仕事を見つけることは簡単ではありません。こちらでは、60歳からの仕事探しを成功させるための3つのポイントを解説します。
- これまでの経験にとらわれすぎない
- 無理なく働ける仕事を選ぶ
- 生活の収支を把握しておく
一つひとつ見ていきましょう。
1. これまでの経験にとらわれすぎない
60歳からの仕事探しでは、これまでの経験にとらわれすぎないことが大切です。定年前と同じ業界や職種にこだわりすぎると、仕事を見つけることが難しくなる可能性があります。
60歳からであっても、未経験から仕事を始められる方は数多くいます。新しい仕事を学ぶ姿勢を持ち、未経験でも積極的にチャレンジしてみましょう。
2. 無理なく働ける仕事を選ぶ
定年後の仕事では、体力的に無理なく働ける仕事を選ぶことが大切です。60歳の時点では、まだまだ元気であっても、体力は年々落ちていきます。フルタイムだけではなく、短時間勤務が可能など、柔軟な働き方ができる仕事を選ぶと良いでしょう。
また体力的に無理なく働ける仕事に就ければ、65歳や70歳を過ぎても働き続けられる可能性があります。なるべく長く働きたいと考えている方は、体力が落ちてきても続けられる仕事を探してみてください。
3. 生活の収支を把握しておく
60歳からの働き方を検討する際には、現在の生活の収支を把握しておきましょう。特に年金が支給されるまでの間、生活費としていくら稼ぐ必要があるのかを知っておくことが大切です。
再雇用や再就職で、給与が下がってしまう場合は「高年齢雇用継続給付金」や「高年齢再就職給付金」を活用できる可能性があります。収入面を補てんできる給付金の活用も含め、生活設計を立てておきましょう。
【全国採用】うぇるねすでは一緒に働く仲間を募集しています
本ブログを運営する株式会社うぇるねすでは「マンションサポーター」として一緒に働く仲間を募集しています。マンションサポーターとは、マンションの管理員がお休みする際に代わりに業務を行う仕事です。
うぇるねすで働くマンションサポーターには定年がありません。「時間や場所に縛られない、自分で自由に選べる働き方」が実現できます。
実際に現役のマンションサポーターから、以下の声が届いています。
- 社会との繋がりができて感謝されるのが嬉しい
- 働く日程・時間が選べるのでゆとりや余裕が出来た
- 適度な運動になるので仕事の次の日は体が軽い
- 色々な街に行けて旅行気分が味わえる
少しでもうぇるねすの仕事に興味を持たれた方は、以下のボタンから詳しい業務内容をご覧ください。