先輩サポーター・ご夫婦編

「お父さん、明日のマンション、ここ注意しといてね」
「おーし、わかったよぉ〜」


夫婦円満は、うぇるねすのおかげだとか。マンション・サポーターの皆さんの中には、
ご夫婦でお仕事を受けていただいている方が何組も…。
「え~、一緒の職場なんて……」、「もう、めんどくさそうっ」とか、そう直感的にお感じの皆さま、違うんです。うぇるねすのリズムが、ご夫婦の関係を変えているようですよ。
今回は、ご夫婦でご活躍の板井常生さん節子さんご夫婦にお話を伺いました。

ご主人が先にスタート、奥様は様子を聞いてから遅れて。居住者との出会いが面白くて、子どもたちがお手紙をくれた。

ご主人(板井常生さん) 営業一筋、定年後67歳まで働いて退職。半年くらい家にいてね、ま、体が動くうちは働いた方がいいかなって仕事を探しました。でも、なくてね。そうこうしてるとき、息子の嫁が新聞見てて、「お義父さん、こんな仕事あるよ」って言ってくれたのがうぇるねすでしたね。

奥様(板井節子さん) 私は、子どもができて仕事辞めたんですけど、40歳くらいでまた勤めに出ましてね。もうパソコンでエクセルとか、目も見えなくなってきたし大変でしたよ。でも、みんながやれるんなら自分だって絶対やれるって頑張りました。だけど、腰に来ちゃって、ちょっと体休めようと思って、62歳で終了。そんな中で、働き始めた主人からうぇるねすの話を聞いてました。

ご主人 それから1か月後、初日はフルタイム。さすがに緊張したけど、1日やってみてこれならできるなと思った。そこからは、仕事が入り始めたんです。

奥様 大丈夫かなって思ってたんですよ。だって、仕事一筋で家のことなんかやったことなかったもんね。だけど、帰ってきたら、今日はエレベーターが汚かったよとか、今日のはこうだったとかいろいろ言うんですよ。なので、へぇ〜とか言って、聞いてますよね。でね、なんか幼稚園児が「管理人さぁ〜ん」って何人も寄ってなついてくるらしいんです。あるとき、「今日で、おいちゃん終わりなんだ」って言ったら、4人の子どもからお手紙もらっちゃったりしてね。住人の方には、「ありがとう」ってコーヒーもらうわ、お饅頭もらうわ。おまけに、そこの常勤管理人さんとも仲良くなっちゃって。
いろんな人との出会いがあるんだな〜、あ〜、この仕事いいなって私も思い始めてね。決めたんです。

私もやろうって。二人ともお掃除道具に興味津々、仕事帰りも待ち合わせて外食も一緒。

奥様 私がうぇるねす始めてから、一度、その管理人さんのところに行くことになったんですよ。そしたら、窓の向こうから笑いながらこっち見てるんです。主人から、一緒に仕事やってるって聞いてたみたいでね。今度来る人が女性の板井さんって聞いたんで、もしかしたらって待ってたっていうんですよ。笑い話でしょ。
そんな話、知人にしてたら、私も行くっていうんで、うぇるねす紹介してあげたんですよ。やっぱり、自分の思うように仕事ができるしお断りするのもできるし、無理せず働けるのがいい。いろんなマンションに行くのも楽しいですしね。

ご主人 そうだな、最近二人でも言うんですよ。掃除する側から見た、『これは買っちゃいけないマンション』って本出そうかな、絶対売れるよって(笑)。

奥様 そうですよ。だから、ちゃんと楽しみながら働ける、そういう仕事がいいかなと思う。おかげで、お互い仕事通して理解し合えるしね。スーパーなんか行ったら、まず掃除道具を見に行って、これあったらいいねとか品定めしてね。

ご主人 けっこう、買いますもん。エレベーターの溝掃除なんか千円超える。なかなか売ってないんでね。ネットで調べたり、友人に教えてもらったり。100円ショップはダメ、ホームセンターはいい、ちょっと高いけど。ま、楽しみながらやってますよ。
仕事も、お母さんが12時までで僕が1時までだったら、外で待ち合わせて帰ることが多いんで、外食なんかも増えましたね。マンションのお客さんに「あそこ、おいしいよ〜」って聞いて行ったりしてますよ。それもこれも、働いて稼いでいるからでね。

とにかく太らなくて健康。気持ちよく仕事するってことだね。仕事のことも話し合ってて、面倒くさいってないですねぇ。

ご主人 仕事はね、月80時間くらい。でも、100時間くらいほしい。土日は基本休みのつもりなんだけど、意外と入れてるね。会社勤めのときは、脊椎狭窄で大手術を3回もやっててもう体がボロボロだったのに、今はとっても元気。それに太らなくなりました。食べ物セーブしてるわけじゃないんだけれどね。

奥様 私も健康になりました。だって、二人とも、一切お薬飲んでないんですよ。やっぱり、日に1〜2万歩歩くしね。

ご主人 ま、時間内の仕事だから、それくらいきっちりやらないかんよね。じゃないと、「あの人来てくれたけど、やっぱりダメね」とだけは言われたくないしね。自分に忠実に、自己管理しながらちゃんとやるってこと、大事です。

奥様 同じですね。でも、人のためにするっていうよりも、きれいにすると気持ちいいんですよ。お互い、そこは話が合うんです。

ご主人 夫婦でやってるとね。「よかね、お父さん。明日、あそこに行くんよね。そしたらね6階の○○ちょっと注意して見といて」とか、情報交換にもなったりするんです。

奥様 すごく助かります。まぁ、人によっては夫婦なんて面倒臭いってあるんでしょうけど、なんせ同じ仕事をして、仕事の内容もお互いわかり合ってるっていうのがありますからね。まぁ、うぇるねすは夫婦円満の元です(笑)。

ご主人 この前も誰かに、一緒にすればいいじゃないって言ったけどね。まぁ、そういや、オレも一緒にやろうって言わなかったな(笑)。そっちが「お父さん、私もしようかなぁ」て言ったんで、「じゃ、すれば」でしたね。

奥様 そう。それと、外に出るのっていいですよ。変な格好できないですからね。「ああ、きれいにしておかなくちゃ」って、おしゃれもするしね。気持ちも若いまま(笑)。

■お仕事情報
福岡西エリア 福岡県福岡市在住 板井常生さん・節子さん
●物件/ご主人は中期の物件を中心にいろいろ、奥様は最初からいろいろなところを経験。ときどき、それぞれが行ったことのある物件にあたって、事前に情報交換しておく。
●時間帯/ご主人はフルタイム派。もう少し欲しい。奥様は半日派。
●地域/福岡中心に1時間圏内。お隣の佐賀県などもあったが、通勤が逆方向ですいていて座れて便利。
●コメント/うぇるねすって夫婦円満の秘訣。二人で、『買ってはいけないマンション』という本を出したいくらい。



〜おわり〜