80歳以降も死ぬまで働ける未経験歓迎の仕事7選!高齢者の働き方完全ガイド
「70、80歳代になってもできる仕事はあるのかな?」
「高齢になってからは短時間勤務で働きたい」
「年をとってからでも、未経験の仕事ができるのか不安」
平均寿命が伸びていく中で、生涯現役で働き続けたいという方は、数多くいるのではないでしょうか。現在、70歳を超えても働き続けている方は約3割おり、今後も増えていくことが考えられます。
しかし、体力の低下や病気などの健康面から、自分が70,80歳になったらどんな仕事ができるのかと不安を抱えている方は多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では
- 80歳以降も死ぬまで働ける仕事の特徴
- おすすめの仕事
- おすすめの資格
- 仕事の探し方3選
について解説します。生涯現役で働きたいけど、仕事を見つけられるのか不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。
80歳以降も死ぬまで働ける時代を2つの要素で解説
近年、70歳を超えても働き続ける方が増えています。これには、健康寿命が伸びていることや労働力不足により企業側の需要が高まっていることが要因です。ここでは、80歳以降も死ぬまで働ける時代の現状を、以下の3つの要素で解説します。
- 高齢者の就労状況【75歳以上で11%】
- 70歳を超えても働き続ける理由
一つひとつ確認していきましょう。
1. 高齢者の就労状況【75歳以上で11%】
総務省の労働力調査によると70〜75歳の就業率は年々増加しており、2022年時点で33.5%となっています。また75歳以上の就業率が11.0%と、80歳に近づいても働き続ける方が増えていることが分かるでしょう。
また厚生労働省の「高年齢者雇用状況等報告」によると、70歳以上でも働き続けられる企業の割合は4割に近づいています。実際に本ブログを運営する「株式会社うぇるねす」には定年がないため、ご自身のペースでいつまでも働くことが可能です。
これらのデータから、80歳まで働ける仕事に就く人が増加傾向にあることが分かります。そのため高齢者の就労は、今後さらに一般的になっていくと予想されます。
参照元:統計局|Ⅱ 高齢者の就業
2. 70歳を超えても働き続ける理由
70歳を超えても働き続ける人が増えている理由には、以下の5つがあげられます。
- 経済的な必要性
- 健康維持
- 生きがい
- 社会貢献
- 自己実現
働くことは「収入が得られる」だけでなく、体を動かすことによる健康維持や社会とのつながりなど、さまざまなメリットがあります。また定年を迎えてもなお「新しい仕事に挑戦して自己成長を続けたい」という欲求があることも、働き続けるモチベーションの1つです。
これらの理由から、多くの高齢者が70歳を超えても働き続けられる仕事を選択しています。 特に、とくに健康維持に役立ったり生きがいを感じられたりする仕事は、高齢者の方にとって魅力的な選択肢でしょう。
80歳以降も死ぬまで働ける仕事の5つの特徴
生涯現役働ける仕事にはどんな特徴があるでしょうか。こちらでは「80歳以降も死ぬまで働ける仕事の3つの特徴」を解説します。
- 働く時間が選べる
- 経験不問
- 職場が近い
- 体力的な負担が少ない
- 生きがい・社会貢献につながる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 働く時間が選べる
年をとっても働き続けられる仕事は、勤務時間が選べることが重要です。70代以上などの高齢者を積極的に採用している会社では体力面などに配慮して、1日3~5時間程度、週1~3日などで働ける仕事を提供しています。
1日8時間・週5日などのフルタイムでの勤務では、年を重ねてくると体力面の事情で継続することが難しくなります。生涯現役で働き続けるためには、働く時間が選べる仕事を探しましょう。
2. 経験不問
高齢者向けの仕事では、未経験者でもできる仕事が多く提供されています。未経験でもできる仕事は、仕事を覚えるまでに比較的時間がかからず、マニュアルなどが整備されている職種です。
経験や資格が採用や給与面で優遇される場合はありますが、年をとってからでも未経験で始められる仕事があるのは心強いでしょう。
3. 職場が近い
シニア向けの求人の中でも勤務場所の選択肢が数多くあり、自宅から通いやすい仕事があります。例えば、コンビニは店舗が数多くあるため、自宅から近い職場を探すことが比較的簡単です。
高齢になってから遠方の職場に通勤することは、それだけで体力面の不安があります。年をとってからも働き続けるためには、自宅から通いやすい職場を選ぶと良いでしょう。
4. 体力的な負担が少ない
年齢を重ねると体力の低下は避けられないため、高齢の方には体力的な負担が少ない仕事をおすすめします。長く働き続けるためには、無理なく行える仕事を選ぶことが重要です。
体力的な負担が少ない仕事には、座っての事務作業や軽作業などがあります。受付や電話応対・書類整理などの仕事は、あまり体を動かす必要がないため、80歳以降も働ける可能性が高いでしょう。
また自分のペースで作業ができる仕事も、体力的な負荷がかかりにくため高齢者に適しています。例えば在宅ワークが可能なデータ入力や宛名書きなどは、自分の体調に合わせて仕事のペースを調整できるため、高齢者でも続けやすい仕事と言えます。
5. 生きがい・社会貢献につながる
80歳以降も働ける仕事の重要な特徴は、生きがいや社会貢献につながることです。例えば自身の経験や知識を活かせる仕事は、自身の生きがいにつながります。
若い世代に知識や技術を伝えるコンサルタントや講師の仕事や、地域や文化を紹介するガイドなどは、自分の価値を再確認できる機会となるでしょう。
また社会貢献につながる仕事も、80歳以上の方が働き続けるモチベーションになります。例えばボランティアやNPOでの活動など、社会に役立つと実感できる仕事は、高齢の方に大きな満足感をもたらします。
生きがいや社会貢献につながる仕事は、人によっては収入以上の価値を持ち、80歳を超えても働き続けるモチベーションになります。
80歳以降も死ぬまで働けるおすすめの仕事7選
生涯現役で働ける仕事とは、具体的にはどのようなものがあるでしょうか。こちらでは、おすすめの仕事を求人例と合わせて7つ紹介します。
- マンション管理員
- 小売店の店員
- 清掃
- 介護補助
- 調理補助
- 家事代行
- 受付・案内業務
一つひとつ見ていきましょう。
1. マンション管理員
マンション管理員は、居住者が安心して暮らせるように清掃や簡易な設備点検などを行う仕事です。
マンション管理員は、短時間勤務で体力に不安がある方でも働きやすい仕事であるためシニアに人気があります。マンション管理員を派遣している本ブログを運営する「株式会社うぇるねすで」では、働く方の年齢は平均65歳、最高齢89歳です(2021年)。
マンション管理員の具体的な求人例は、以下の表を参考にしてみてください。
業務内容 | 受付、館内外の巡回・点検、館内外清掃、関係者への報告・連絡業務など |
勤務時間 | 午前中の3時間(半日)を基本に7時間(1日)まで、日数は週2、3日から6日まで選択 |
給与 | 地域によって変更(交通費支給あり) |
仕事内容は巡回や清掃などがメインであるため、体力的に過度な負担はありません。
マンション管理員の仕事については、関連記事の「【事実】マンション管理員(管理人)に定年はない!仕事内容とおすすめな理由を紹介」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
2. 小売店の店員
コンビニやドラックストアなど小売店の店員は、高齢になっても働ける仕事です。
大手コンビニチェーンでは、シニアを積極的に採用しており、70歳を超えても働いている方が多数います。研修制度が整っているため、未経験からでもチャレンジしやすいことが特徴です。
コンビニやドラッグストアは数多くあるため、自宅近くの店舗での仕事が見つけられれば、通勤が楽になることも大きなメリットでしょう。
東京都内のコンビニの場合の求人例は、以下のとおりです。
業務内容 | レジ、商品陳列、品出し、清掃 |
勤務時間 | 0:00~24:00(シフト制)1日3時間~、週2日~の勤務OK |
給与 | 時給1,041円(時間帯によって変動、交通費支給あり) |
勤務時間は店舗によって異なりますが、多くの場合で短時間勤務が可能です。
3. 清掃
オフィスビルや公共施設等の清掃は、午前中や夕方だけなど短時間勤務が多くて働きやすい仕事です。清掃はフルタイムでの雇用が少ないことから、若い人よりも、シニアに向いた仕事と言えます。
清掃の仕事は経験がない方でも、仕事に必要なスキルが身に着けやすいことが特徴です。
東京都内の掃除の求人例は、以下の表を参考にしてみてください。
業務内容 | 水回り清掃、ゴミ回収、掃除機がけ、モップ拭き |
勤務時間 | 6:00~8:30(2.5H)週3日 |
給与 | 時給1,250円(交通費支給あり) |
時給は時間帯によって変わります。早朝勤務では、多くの場合で日中よりも時給が高くなります。
4. 介護補助
介護補助は、主に福祉施設内での仕事です。介護業界は人手不足であるため、シニアの採用に積極的です。介護の業務は多岐に渡り、未経験の方でも利用者の家事援助など様々な仕事ができます。
東京都内の介護補助の求人例は、以下の表を参考にしてみてください。
業務内容 | 介護補助、家事援助 |
勤務時間 | 1日3時間、週2日~ |
給与 | 時給1,100円 |
介護補助の仕事は、経験を積むことで働きながら資格の取得が可能です。資格を取得すると、時給が高くなったり正規で雇用してもらえたりする可能性があります。
5. 調理補助
調理補助は、飲食店や福祉施設などでの仕事です。調理補助の仕事は、実際の調理は行わず、配膳や洗い物が主な役割となります。
東京都内の社員食堂での調理補助の求人例は、以下のとおりです。
業務内容 | 社員食堂での盛付、提供、片付け、洗浄 |
勤務時間 | 10:00~15:00、週3~4日 |
給与 | 時給1,041円~ |
調理補助は、お昼前後や夜だけなど時間帯が限られている場合が多いです。短時間勤務が可能なため、高齢者に向いた仕事と言えるでしょう。
6. 家事代行
家事代行は、依頼を受けた家庭で掃除や洗濯・料理などを行う仕事です。 高齢者が長年培ってきた、家事のスキルを活かせる点が大きな魅力です。
家事代行の具体的な仕事内容には、以下のようなものがあります。
- 掃除:部屋の掃除機がけ、拭き掃除など
- 洗濯:洗濯物をたたむ、アイロンがけなど
- 料理:日常の食事準備、来客時の料理など
- 買い物:サービスの対象となる食材や掃除用具の購入
家事代行の特徴は、自身の都合に合わせて仕事を受けられることです。 1日2時間程度から働けるため、体力に応じて時間を調整できます。
東京都内の家事代行の求人例は、以下のとおりです。
業務内容 | 一般家庭での家事代行(掃除、洗濯、料理など) |
勤務時間 | 8:00~20:00の間で応相談(1日2時間から可能) |
給与 | 時給1,100円~(経験・能力により変動、交通費支給あり) |
家事代行は体力面での配慮をしながら、自身の経験を活かして働ける点が魅力です。
7. 受付・案内業務
受付・案内業務では、オフィスビルや病院・公共施設などで訪問者への対応や案内を行います。高齢者の方の豊富な社会経験や、落ち着いた対応が評価される仕事です。
受付・案内業務の特徴は、座っている時間が多く体力的な負担が少ないことです。また「午後のみ」や週2~3日からの勤務など、柔軟な働き方ができるため人気があります。
東京都内の受付・案内業務の求人例は、以下のとおりです。
業務内容 | オフィスビルでの訪問者対応、電話応対 |
勤務時間 | 9:00~17:00(実働7時間、休憩1時間)週3日〜 |
給与 | 時給1,400円~ |
受付・案内業務は、人とのコミュニケーションを楽しみながら、80歳まで働ける仕事として注目されています。経験や年齢を活かせる点が、高齢者の方に適した仕事と言えます。
おすすめの業種や探し方について更に詳しく知りたい方は、女性向けの仕事については関連記事の「【人気】おばあちゃんでもできる仕事8選!高齢者に向いている求人の探し方も紹介」をご覧ください。
また男性の方向けの仕事について知りたい方は「【必見】60歳を過ぎても働ける男性の仕事5選!積極採用の業種や探し方を解説」で紹介しています。こちらも、ぜひ参考にしてみてください。
80歳以降も死ぬまで働けるおすすめの資格5選
高齢になってからの仕事では、資格があると長く働ける職種があります。こちらでは、以下の5種の資格を紹介します。
- 介護福祉士
- 調理師
- 登録販売者
- 社会保険労務士
- 行政書士
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 介護福祉士
介護福祉士は、介護業界唯一の国家資格です。介護関係の資格には、他に「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」などの資格があります。なかでも「介護福祉士」は、最も上級の資格です。
介護福祉士の資格があると、現場管理などの管理職になれます。資格取得には3年以上の実務経験が必要ですが、介護福祉士の資格保有者は正規雇用で働けることが多いです。
2. 調理師
調理師免許は、調理の技術に関する専門知識を持っていることを証明できる国家資格です。2年以上の調理現場での実務経験を積んだ上で、都道府県の行う試験に合格することで取得できます。
調理師は、飲食店などだけでなく高齢者施設や学校などでも必要とされます。調理師の求人は、多くの場合正規雇用です。
3. 登録販売者
登録販売者とは、ドラッグストアや薬局などで、一般用の医薬品を扱う際に必要な資格です。医薬品は、3種に分類されており、第二類・第三類の販売を行うには、登録販売者の配置が法律で義務づけられています。
登録販売者は、主に薬局やドラッグストアでの非正規雇用ですが、資格所有者は時給が高く設定されています。
4. 行政書士
行政書士とは、官公庁に提出する書類の作成や申請代行をする仕事です。行政書士は国家資格で、司法書士法人などで働けます。また、雇用ではなく、行政書士事務所を自分で開業すれば、定年がなくいつまでも働くことができます。
行政書士の受験には、学歴や年齢は不問です。行政書士試験研究センターのデータによれば、令和3年度受験者全体の1割は60歳以上で、最高齢は97歳です。
また受験者全体の6割が40歳以上と、セカンドキャリアのために資格を取得する方が少なくありません。
5. 社会保険労務士
社会保険労務士は、社会保険や労働関連の法律に熟知し、企業の人事や労務管理に関する仕事をします。健康保険や雇用保険などの書類を作成し、労働基準監督署などの官公庁への提出代行は、社会保険労務士の独占業務です。
社会保険労務士は、法律に基づいた国家資格で、社会保険労務士事務所や弁護士事務所で働けます。また、社会保険労務士事務所を、自身で開業すれば年をとっても働き続けることができます。
社会保険労務士会連合会試験センターによれば、令和3年度までの10年間で、60歳以上の方の合格者は全体の6.2%です。50代まで含めれば、合格者は23.1%と、比較的年齢が高い方が多いことが特徴です。
高齢者の仕事の探し方3選
高齢になってからは「どのように仕事を探せば良いのか」わからない方が多いのではないでしょうか。こちらでは、高齢者の仕事の探し方を3つ紹介します。
- ハローワーク
- シルバー人材センター
- 知人の紹介
それぞれ詳しくみていきましょう。
1. ハローワーク
ハローワークは、全国544カ所に設置されている公共の職業紹介所です。多くの人にとって、身近な仕事探しの場と言えます。企業は無料で求人が出せるため、民間の求人サイトなどよりも多くの求人があることが特徴です。
ハローワークは、国や自治体と連携して高齢者の雇用を促進するための相談窓口を設置するなど、様々な取り組みを数多く行っています。仕事探しの際には、まずハローワークでどのような仕事があるか相談してみると良いでしょう。
2. シルバー人材センター
シルバー人材センターは、高齢者の社会参加を促す目的で設立された団体です。「仕事を頼みたい人」と「仕事をしたい人」が登録され、人材センターがマッチングする仕組みです。
登録者は70代以上が多く、年をとってもシルバー人材センターを通して仕事をしている方が多くいることがわかります。以下の表は、年代別・男女別の登録者数です。
男性 | 女性 | |
60~64歳 | 16,578人 | 13,881人 |
65~69歳 | 96,811人 | 52,885人 |
70~74歳 | 170,328人 | 87,414人 |
65~79歳 | 130,499人 | 61,982人 |
80歳以上 | 59,499人 | 25,299人 |
登録者の平均的な稼働日数は月8~9日程度で、収入は月3~3.5万円程度です。シルバー人材センターで紹介してもらえる、主な仕事内容は以下のとおりです。
- 清掃
- 除草
- 建物管理
- 農業支援
- 植木選定
シルバー人材センターの仕事は1日単位でもできるため、高齢者にとって最もハードルの低い働き方と言えます。
3. 知人の紹介
高齢者の場合、知人から仕事を紹介してもらうケースが少なくありません。中途採用の経路を調査した独立行政法人労働政策研究・研修機構によれば、縁故での採用は年齢が上がるにつれて増加しています。具体的な数値は、以下の表をご確認ください。
55~59歳 | 60~64歳 | 65歳以上 | |
ハローワーク | 55.1% | 49.1% | 36.8% |
求人誌等 | 33% | 28% | 26.7% |
縁故 | 16.5% | 19.9% | 22.3% |
65歳以上の方の縁故での採用は、55~59歳では16.5%、65歳以上では22.3%となっています。ハローワークや求人誌が、年齢が上がるにつれて減少していることに対し、縁故は年齢とともに増加しています。
高齢になってからの仕事探しでは、親類関係など頼れる人に積極的に相談してみると良いでしょう。
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