うぇるねす、DX時代へ。
新商品は、WEBアプリ「Dマネ」。これで、管理員さんが主役になって行く。
この度、うぇるねすは新商品webアプリ「Dマネ」を開発しました。
え、アプリを自社で作って売るの!?と驚きの皆さま。その通りです。
これは、今注目のDX(デジタル・トランスフォーメーション)というものでして、
うぇるねすのこれまでのアイデアを結集して製品化し、業界に提供しようというのです。
今回は、その経緯の報告と、皆さんにとっての意味を考えたいと思います。
「欲しかった、これ」「高齢者も使えるんだ」と業界に波紋。
webアプリというからには、スマホで使うソフトでして、画面の見栄えはこれです(下図参照)。「あれ?マイページと似てる?」とお感じの方、その通りです。なので、今さら管理会社が買うのかなという疑問をお持ちかもしれません。ところが、まったく逆なんです。
昨年、市場調査で見えてきたのは、管理会社さんはそもそも高齢の管理員にスマホは無理だと思っているということでした。だけど、さすがにもう待てないと、ある大手が昨年、先陣を切ってスマホを全管理員数千人に配布することにしたんです。でも、ソフトがまだない。どうしようかといった矢先に、うぇるねすの「マイページ」を見ていただきました。もう相手は仰天でした。
「え、ここに全部あるじゃない!」と。そしてさらに、うぇるねすでは、1500人の高齢者が全員スマホを使っていると言うと再び仰天して、「信じられない!」となったんです。これをきっかけにプロジェクトは本格始動となり、急きょ管理会社向けにシステムを転用する開発を進めて、今年9月1日から営業スタートとなったのです。
立上げの目標は「管理員を主役にすること」。
このプロジェクトを主導してきたのは、うぇるねすDX事業部の沖山さんと開発部の寺井さんのお二人。まずその立ち上げ期からお話を聞きました。
沖山 最初は昨年の春頃、会長からの指示で、管理員の代行ビジネスを発展させ、管理員が主役になって日本のマンションをもっと元気にするようプランを練ってくれとお題が来ましてね。ただ、そうなるといろんな管理業務に対応して相当のスピードで片付ける『スーパー管理員』が必要になっちゃったんです。う〜ん……、そこで、一番ネックは何か?と考え直しました。
するとそれは、どうやら情報のやりとりの問題だった。管理員さんはたくさんの情報持っているんですが、フロントさんに気を遣ってすぐに伝えられず、常に自分で覚えておかないといけない。そこが、すごいストレスになって、挨拶どころか手元の業務にすら全力を尽くせない。そこで、本部や管理部門とのコミュニケーションをスピードアップし、かつ、その情報をどこかに手放して蓄積しておけばいいと。ここで、方向性が見えましてね、おおよその商品コンセプトが固まりました。
フロントを助け、住民の満足まで生み出す。
寺井 やっぱり、山ほどの情報があって、管理員さんは伝えたいんだけれど、結局、何かに取捨選択しながらまとめるしかなかったんですね。それに、フロントさんによっては受け止めてくれたり聞く時間がなかったりで、発信するにも気遣いが必要だった。ところが、Dマネなら、現場のそのままを直接本部に届けられるので、管理員さんが責任もってやろうと思っている熱量のまま情報を残せるようになるんですね。これは、管理会社にとってもきっとメリットは大きいと思いますよ。
沖山 ベテランの管理員さんは明らかに能力がアップしてやりがいも生まれてくるでしょうし、一方、初心者にも本部との連携が取りやすくなってストレスが減り、立ち上がりも早くなるでしょうね。これはやはり、管理員さんの想いを救えるなぁ〜。
寺井 そうなると、管理会社の見方が変わりますよね。程度の差こそあれ、管理員さんは広範囲の仕事をやり切れないだろうと考えていた。ところが、このツールによって激変しますからね。電話なら気を遣ったけど、メールなら送ればいい。何ならプッシュで3回くらい送ってもね。それによって、コミュニケーションロスは少なくなっていくと思う。
『Dマネ』の発売開始、9/1。
沖山 いよいよですよ。9月に契約いただいたお客様は、11月以降には稼働します。楽しみですね。ここまで来て少しばかり振り返れるんですけれど、けっこうきびしい開発だったなぁと。当初は、うぇるねすのRASがベースになりそうだったんで比較的安直に考えていたんですけれど、ソフトウェアの開発ってとんでもなくてね。松崎さんが先陣を切ってくれて、その後、4つの開発会社とここまで仕上げてきたんですけど、私なんか素人でしたから、本当に大変でしたよ。
寺井 私はとっかかりが印象的でしたね。ご存知のように、うぇるねすは10年前からシステム開発を進めてきていて、どう情報の流れを円滑にするか、皆さんにスマホをどううまく使ってもらうかといったことを徹底して考えてきました。それはひとえに、事業の生産性を上げていくためだったんですが、それを商品化して他社に展開するという話って目からうろこでしたからね。これが、世に言うまさにDX。自社のサービスそのものからITを使った商品を生み出すという流れなんでしょうね。
ありがとうございます。代務員さんの経験が商品になりました。
沖山 つまり、こういうことですね。まず、代務員さんがこれまでいろんなマンションに入って、いろんな現場を見て管理会社の実際を知って、うぇるねすにフィードバックしてくれたので、結果、管理員さんを情報発信の主役にして管理会社を救うというコンセプトが生まれた。一方、管理員と本部をつなぐシステムはすでにRASにまで到達していた。この2つがなければDマネはなかったでしょう。よって、まさに代務員さんのおかげだし、皆さんにも自信を持っていただきたいと思いますね。
寺井 そうですね。『マイページ』の完成度がピカイチだということが今回のことで証明されたわけで、開発の立場から言わせてもらうと、代務員の皆さんの培ってくれたものがあって初めて可能になったんだと思います。感謝ですね。
沖山 いずれこの『Dマネ』の普及が始まると、代務員の皆さんにももちろん使っていただくことになって行くでしょう。そうなった時には、ぜひ皆さん〈生みの親〉の一人として、うまく活用いただければと思いますね。
Dマネの機能
従来の社内システムのマイページを軸として、web伝言板、申請管理、eラーニング、備品発注など各種機能があります。もちろん、緊急電話などベーシックな機能も付加されています。打刻をはじめ、電話・メッセージ・伝言板や写真による報告など、必要な機能をどこでも利用できます。
■ 伝言板写真報告 ■ 伝言板検索 ■ ワンタッチ電話 ■ ワンタッチ見積り依頼 ■ メッセージ機能 ■ 伝言板理事長閲覧 ■ 連絡管理(緊急・通常) ■ 安否確認管理 ■ 災害用連絡管理 ■ 打刻管理 ■ 出退館資格チェック ■ 勤務予定管理 ■ 打刻実績CSV出力 ■ 研修会出欠管理 ■時間外申請 ■経費申請 ■勤務実績CSV出力
さらに、シリーズ展開すると…
◎eラーニング
管理員の作業手順やルールなどを整備して、業務の実際を繰り返し学べます。また、トップからの映像メッセージにも使えます。
→ ■ eラーニング ■ 成績管理
◎備品管理
マンション内各種備品の在庫や発注の管理、および月次処理によって実績管理も閲覧できます。
→ ■ 備品在庫管理 ■ 備品月次処理 ■ 在庫アラート
※各リリース時期は別途ご確認ください。
〜おわり〜