シニアが再就職先を探す方法5選!おすすめの資格や働き続ける方法を解説
「定年退職後に希望の仕事に就くにはどうしたら良い?」
「再就職に有利な資格が知りたい」
「シニアの再就職は難しいと言われるが、成功のポイントは?」
定年退職後、仕事をしないという方は少数派です。「年金受給年齢が65歳まで伸びたため収入が必要」「体が元気なうちは働きたい」という方は数多くいます。
しかし、どうやって仕事を探せばいいのかわからないという方は多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では
- 再就職の雇用条件
- 再就職先を探す方法
- 再就職先を探す際に役立つ資格
- 再就職を成功させるためのポイント
について解説します。就職活動に悩んでいる方にとって、ヒントになる情報を数多く紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
シニアの再就職での雇用条件
再就職先を探す際には、定年後の雇用条件について理解しておくことが必要です。ここでは、シニアの再就職時の雇用条件として次の2点を紹介します。
- 雇用形態
- 賃金水準
それぞれ詳しく解説していきます。
1. 雇用形態
シニアが再就職した際の雇用形態の多くは、非正規雇用です。 令和4年度高齢者白書によれば、非正規雇用の割合は、60~64歳で男性45.3%・女性74.7%、65~69歳で男性67.8%・女性83.9%です。
男性の場合、60歳までの非正規雇用の割合は10%程度のため、定年退職後は割合が大きく増えます。65歳を超えると、男女ともに70~80%が非正規雇用です。
正規雇用は、給与や福利厚生が非正規雇用よりも充実しています。しかし、シニアが正規雇用として再就職することは、簡単ではないのが現状です。
2. 賃金水準
再就職した際の賃金は、非正規雇用の割合が増加することが影響して、60歳より前に比べて下がる傾向にあります。
国税庁の令和2年度「民間給与実態統計調査」の年齢別の平均年収(10人以上の事業所)によると、55~59歳と60~64歳で、年収の低下が見られます。
55~59歳 | 60~64歳 | |
男性 | 580万円 | 532万円 |
女性 | 342万円 | 309万円 |
再就職先を探す場合は、ある程度の年収の低下は覚悟しておく必要があるでしょう。
シニアが再就職先を探す方法5選
定年後の再就職先を探す方法は、以下の5つがあります。
- ハローワーク
- シニア向け求人サイト
- 退職する企業からの斡旋
- 自治体等のサポート
- 知人からの紹介
一つひとつ解説していきます。
1. ハローワーク
ハローワークは、国が運営する職業紹介所です。全国544ヵ所(出張所、分室含む)にあり、就職相談や内定を獲得するためのセミナーなどのサポートを受けられます。
企業が求人募集を出す際に費用がかからないため、民間の職業紹介所やサイトよりも、数多くの求人があります。
公的サポートの窓口となっているハローワークには、最初に行っておくことがおすすめです。
2. シニア向け求人サイト
自分に合った求人が見つからないという方は、シニアに特化した求人サイトを利用すると良いでしょう。
一般の求人サイトはすべての年齢を対象としているため、シニアでも応募できる求人を探すこと苦労するかもしれません。
主なシニア向け求人サイトは以下の4つです。
60代、70代など細かな年齢や職種などの絞り込みができるので、ぜひ一度確認してみてください。
3. 退職する企業からの斡旋
これから定年退職を迎える方は、現在勤務している会社から再就職を斡旋してもらえないか確認してみると良いでしょう。
令和3年度から施行された「改正高齢者雇用安定法」によって、企業は退職者に再就職援助措置を講じることが求められています。
具体的には、退職者に対して「再就職の斡旋」や「教育訓練のサポート」を提供することとされています。
ただし、再就職援助措置はあくまで努力義務のため、すべての企業が行っているわけではありません。現在勤務している会社にどのようなサポートがあるのか、調べてみることをおすすめします。
4. 自治体等のサポート
お住まいの自治体で、シニアの再就職支援の取り組みが行われているケースがあります。
ハローワークなどの国の機関だけなく、自治体でもシニアの再就職支援の取り組みは行われているので確認してみましょう。
例えば、令和3年度東京都では、以下3つの取組みが行われています。
- 東京セカンドキャリア塾(教育プログラム)
- 東京キャリア・トライアル65(シニアと企業のマッチング支援)
- シニアしごとEXPO(就職フェア)
企業との出会いを作る場として、積極的に活用してみてはいかがでしょうか。
5. 知人からの紹介
退職前の仕事で培った人脈は、再就職先探しに有効です。過去に仕事を一緒にしたことがある知人は、人柄やスキルについて理解してくれているため、自身に合った仕事を紹介してくれる可能性があります。
中小企業庁の調べでは、中小企業の中途採用において、知人からの紹介は約半数を占めているというデータがあります。
再就職を相談できる知人がいる方は、一度相談してみると良いでしょう。
シニアの再就職に役立つ資格5選
シニア向けの求人では、資格の保持を条件としているものが数多くあります。資格は自身の知識や経験を証明するだけでなく、仕事内容によっては、有資格者を現場に配置することが法律で義務付けられている場合があるためです。
ここではシニア向けの求人で、求められていることの多い資格を5つ紹介します。
- マンション管理士
- 建築施工管理技士
- 調理師
- 介護福祉士
- 第二種電気工事士
それぞれ、詳しく解説していきます。
1. マンション管理士
マンション管理士とは、マンションの修繕や管理を専門的な見地からコンサルティングできる能力を示す資格です。
誤解されやすいですが、現場に常駐しているマンション管理員の仕事には、マンション管理士の資格は不要です。
不動産データを扱う東京カンテイの調査では、マンションに住む人の割合は年々増加しており、2020年ではすべての世帯の12.75%に達しています。
マンションの管理に関する仕事の需要は、今後も増えていくことが予測できます。
2. 建築施工管理技士
建築施工管理技士は、工事現場における施工管理上の技術責任者に必要な資格です。
建築現場では、建築施工管理技士を配置することが法律で義務付けられています。具体的には、マンションの新築、リフォーム現場などの施工管理・施工監理スタッフの求人があります。
資格取得には、国土交通大臣指定機関が実施する国家試験に合格することが必要です。
3. 調理師
調理師の免許は、学校給食や福祉施設の調理師として働く際に必要な資格です。
調理師免許が不要な調理補助の求人も数多くありますが、仕事は洗い物や配膳などの補助業務に限られます。
調理師は、調理補助に比べて給与が高いため、資格取得のメリットは大きいと言えます。
調理師免許は国家資格で、2年以上の実務経験を経て、都道府県が実施する試験に合格することで取得可能です。
4. 介護福祉士
介護福祉士は、特別養護老人ホームや訪問介護の業務をする際に必要な国家資格です。
介護職は無資格でも就けますが、身体介助ができないなど、あくまでの補助業務に限られます。有資格者と無資格者では給与面でも差があるので、資格を保有するメリットは大きいと言えます。
資格取得には。3年以上の実務経験や実務研修を経て、国家試験に合格する必要があります。
5. 第二種電気工事士
第二種電気工事士は、住居やビル等の電気配線工事を行う際に必要な資格です。電気工事や、ビル管理を行う事業者に需要があります。
資格があれば求人採用に有利なだけではなく、独立して個人事業主として住居の新築やリフォームの電気工事を請け負うことも可能です。
資格取得には、一般財団法人電気技術者試験センターが実施する筆記試験、技能試験に合格する必要があります。
シニアが再就職以外で働き続ける2つの方法
シニアが定年後に働き続ける方法は、再就職以外に以下の2つの選択肢があります。
- 再雇用制度を活用する
- 個人事業主として働く
自身の求める収入やライフスタイルを考えて、再就職以外の働き方も検討してみましょう。
1. 再雇用制度を活用する
再雇用制度とは、退職者を本人の希望により非正規雇用等の形態で再雇用するものです。
企業は改正高年齢者雇用安定法により、2025年4月から「定年を65歳に延長」「定年制の廃止」「再雇用制度の導入」いずれかの対応をしなければなりません。中でも「再雇用制度」は、既に多くの企業で導入が始まっています。
再雇用制度は、退職者にとって慣れ親しんだ会社で継続して働き続けられるメリットがあります。ただし、雇用形態が非正規雇用となり給与が下がる場合が多いことには注意が必要です。
2.個人事業主として働く
個人事業主とは、企業に所属せずに個人で仕事を受注する働き方です。個人事業主は、個人で働くため、仕事量や働く時間の裁量が大きく、自分のペースで働きたい方に向いています。
シニアにとって最も身近な仕事の受注先は、シルバー人材センターです。シルバー人材センターは、登録しておくと、身近な地域の企業や個人から仕事を受注できます。
パソコンを使った事務等の仕事が得意な方は、クラウドソーシングサイトの活用がおすすめです。オンラインで仕事が完結でき、働きたい時間に働くことが可能です。
シニアが再就職を成功させるための3つのポイント
シニアの再就職先には、様々な選択肢があります。再就職して、生活を充実させるためには、以下の3つのポイントを意識することが大切です。
- 働く目的を定める
- 生活に必要なお金を計算しておく
- 学び続ける姿勢を持つ
それぞれ説明していきます。
1. 働く目的を定める
再就職先を探す際は、なんのために働くのか、目的を定めましょう。60歳を超えると、子どもの独立や親の介護などの生活環境や、自分自身の体力や健康状態に変化があります。
生活環境や自身の変化があると「生活の優先順位」や「働く目的」が、変わってきます。シニアの働く目的には、以下のようなことが考えられます。
- 定年前と同程度の収入を確保したい
- 趣味に使う時間を大切にしたいが最低限の収入は確保したい
- 健康維持のために体を動かしたい
働く目的を改めて考えて、再就職先を選ぶことは、仕事や生活の充実につながるでしょう。
2. 生活に必要なお金を計算しておく
働く目的は人によって様々ですが、一定程度の収入を確保することは共通した目的です。
再就職先を検討する際には、生活に必要なお金を計算して、どの程度の収入が最低限必要か考えておくことが大切です。
また再就職先がすぐに決まるとは限りません。再就職活動中のお金の不安を減らすためには、高齢者の失業保険と言われる「高年齢求職者給付金」の受給も検討しておきましょう。
3. 学び続ける姿勢を持つ
新しいことを学び続ける姿勢を持つことが、シニアの再就職には大切です。再就職は、定年前と同じ仕事に就けるとは限りません。
経験や知識がないからといって、新しい仕事を避けていると再就職を決めることは困難です。
「何歳になっても学び直しをして生涯現役で働き続けよう」という考え方が世界で広がっています。
学び続けることは、生活の質の向上に良い影響があると言われています。学び続ける姿勢を持つことで、より良い仕事と生活につながるでしょう。
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