【解決策】少ない年金で暮らす方法は節約と仕事!おすすめ各7選と生活保護などの制度を紹介
「年金が少なくて生活が苦しい…」
「少しでも毎月の支出を少なくする方法を知りたい」
「年金だけで生活できない場合にはどうしたら良い?」
定年退職後、収入源が年金のみになるという方は多いのではないでしょうか。しかし、年金だけでは余裕を持って暮らすのは難しいのが現状です。
老後は経済的な不安を抱えずに、悠々自適に暮らしたいですよね。そこで、この記事では以下の内容について解説します。
- 年金の平均受給額や必要な生活費
- 生活費を節約する方法
- 高齢者におすすめの仕事
- 生活に困ったときに活用できる制度
すぐにできる方法も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
年金だけで暮らすのは難しい!平均受給額や生活費を解説
「年金だけでは老後の生活は苦しいの?」と気になる方のために、こちらでは年金の平均受給額や生活費を解説します。まず、年金には「基礎年金」と「厚生年金」があり、厚生年金は、自営業や個人事業主は受給できません。
基礎年金の平均受給額は月52,896円で、基礎年金と厚生年金を合わせた平均受給額は月146,145円です。また、65歳以上の夫婦の平均消費支出は月224,436円で、単身世帯は132,476円です。
歳を重ねるにつれて医療費や介護費などの支出が増えるだけでなく、老後を充実させるための趣味に使うお金も必要だと考えると、かなりギリギリですよね。収入が定年前よりも大幅に少なくなるので、今までと同じようにお金を使っていては貯蓄は減る一方です。
さらに、基礎年金のみ受給できる方は、毎月約8万円赤字になります。物価の高騰なども続くなか、年金だけで暮らすのは難しいでしょう。働いているときから計画的に貯蓄したり、老後も生活費を抑えるための工夫をしたりする必要があります。
参考:厚生労働省|令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況
総務省統計局|家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)
「年金を少しでも多く受け取りたい」と考える方は多いですが、65歳になってからの働き方や今までの国民年金保険料納付の状況によっては、もらえる額が少なくなってしまう可能性があります。
受け取れる年金が減ってしまう状況を防ぐ方法については、関連記事「【注意】65歳以上の年金が減る原因5選!注意点や満額受け取りながら働く方法も紹介」にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
少ない年金で暮らすためには節約がカギ!おすすめの方法7選
「生活費を少しでも抑える方法を知りたい」と考えている方のために、こちらではおすすめの節約方法を紹介します。まずは「どの項目を節約すべきか」を把握するため、以下の65歳以上の2人世帯の項目別平均支出とご自身の支出を比較してみてください。
食費 | 71,215 |
住居 | 16,211 |
高熱・水道 | 21,475 |
家具・家事用品 | 10,934 |
被服・履物 | 5,642 |
保険・医療 | 15,840 |
交通・通信 | 29,480 |
教育 | 530 |
教養・娯楽 | 20,038 |
交際 | 17,993 |
その他 | 28,940 |
大きく平均を超えている項目から、ここで紹介する方法で節約していきましょう。
- シニア向けの割引を活用する
- 光熱費や通信費を見直す
- 保険を見直す
- 車を手放す
- 人との付き合い方を見直す
- 家賃減免制度を利用する
- リースバックをする
生活費は毎月必要なので、少額の節約でも長期的に見ると大きな経済的余裕につながります。それぞれ詳しく確認していきましょう。
1. シニア向けの割引を活用する
様々な場所で使える「シニア割引」の存在を知らない方も多いのではないでしょうか。映画館や遊園地などの娯楽の場だけでなく、スーパーマーケットやドラッグストアなどの日用品を購入する場でも、シニア向けの割引を利用できることがあります。
頻繁に使うお店での割引は、長期的に考えると大きな節約につながります。また、JRやバスなど公共交通機関でもシニア向けの割引が利用可能です。頻繁に公共交通機関を利用する方や、遠出する機会には積極的に活用しましょう。
2. 光熱費や通信費を見直す
光熱費・通信費は、生活する上で必須の支出です。毎月必ずかかるので、少しでも節約したいですよね。光熱費・通信費を節約するには、以下の点を確認してみてください。
- 省エネ性能の高い家電への買い替えを検討する
- エアコンは設定温度を高めにし「自動」で利用する
- プロパンガスの場合は都市ガスへの切り替えを検討する
- 電力会社を変更する
- 格安SIMを利用する
- 通信プランを見直す
「どの場合に最も節約できるのか」は、現在の家電の状況や年齢によって異なります。いくら節約できるのか、シミュレーションしてから導入するのがおすすめです。
3. 保険を見直す
高齢になるにつれてけがや病気が増えるため、保険の重要度は増していきます。ところが「昔入った保険にそのまま加入し続けている」「自分がどんな保険に加入しているのかわからない」という方は要注意です。
必要のない保険に加入し続けていて、保険料を余分に支払っている可能性があります。現在自分が加入している保険を見直し、本当に必要な補償内容かを改めて考えてみましょう。
「難しくてよくわからない」「保険を解約するのは不安だ」という場合は、ファイナンシャルプランナーに相談するのがおすすめです。
4. 車を手放す
自家用車を所持している方は、手放すことで大きく節約できる可能性があります。自家用車は非常に便利ですが、ガソリン代や車検費用などの維持費が必要です。
使用頻度や所持している車種によっては、手放してカーシェアやタクシーなどを利用するほうが、支出を抑えられるでしょう。駐車場を借りている方は、借りる必要がなくなるのでより大きな節約になります。
5. 人との付き合い方を見直す
自由に使える時間が多く、孫や子どものためにお金を使うことが増える高齢者は、交際費が増加する傾向にあります。そのため、交際費を節約できると大きく支出を減らせるでしょう。
家族に使うお金はなかなか減らせないでしょうが、金銭感覚が異なる人との付き合いも交際費が増える原因です。付き合い方や付き合う人を見直し、金銭的に無理なく交際できる人とのみ関係を保つことを検討しましょう。
また、お金のかからない趣味を作るのもおすすめです。お金を使わずに楽しい時間を過ごせますし、金銭感覚の合う人とも出会いやすいです。老後を充実させるためにも、金銭的に無理のない人間関係を築きましょう。
6. 家賃減免制度を利用する
県営や市営など、公営住宅に住んでいる方は家賃減免制度を利用できる場合があります。住居費は毎月固定で必要なので、節約の効果が高いです。
家賃減免制度を利用するためには、各自治体が定める収入条件を満たしている必要があります。お住まいの自治体のホームページを見たり、各公社窓口まで問い合わせたりして利用できるか確認してみましょう。
手続きに必要な書類も自治体や世帯の状況によって異なる場合があるので、利用を検討している方は一度相談してみるのがおすすめです。
7. リースバックをする
持ち家がある場合は、リースバックをすることも検討してみましょう。リースバックとは、自宅を不動産会社に買い取ってもらい、賃貸として借りることで住み続ける仕組みです。
まとまったお金が手に入るので、医療費や介護費などで「お金を工面する必要がある」という方にはおすすめです。ところが、リースバックには以下のデメリットがある点に注意しましょう。
- 売却価格は相場より下がってしまう
- 買い戻すことはできない場合がある
将来や家族の状況などを考慮して、慎重に検討しましょう。また「それでも年金だけでは生活できない」とお悩みの方は、関連記事「【すぐできる】年金だけで生活できない場合の対処法5選!必要な費用や平均受給額を紹介」にて詳しい対処法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
少ない年金で暮らすには働くのがおすすめ!シニアにおすすめの職業7選
「生活を安定させるために収入を増やしたいので、高齢者でも働ける仕事を知りたい」と気になる方のために、こちらではおすすめの仕事を紹介します。
- マンション管理員
- 清掃
- 事務員
- 介護
- 警備
- コールセンター
- 在宅ワーク
働くと運動になるだけでなく、他人との交流の機会にもなるので、心身の健康維持に効果的です。定年前まで働いていた職場で再雇用制度や雇用延長制度を利用できる場合もあるので、同じ仕事を続けたい方は確認してみましょう。
1. マンション管理員
マンション管理員がおすすめな理由は、以下のとおりです。
- 特別な資格がいらない
- 適度な運動になる
- 他人との交流の機会を持てる
- 個人事業主として働ける
個人事業主として働けるので「在職老齢年金」の対象になることがなく、収入が増えても年金が減額されません。また、実際に当ブログを運営するうぇるねすでマンション管理員として働いているシニアの方から、以下のような声をいただいています。
- 身体の調子が良くなった
- 生活の充実度が上がった
- 感謝されるのが良い
マンション管理員の詳しい仕事内容や給与については、関連記事「【2022年最新】マンション管理員(管理人)の給与【雇用・勤務形態別】」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
2. 清掃
オフィスビルや、ショッピングモールなどの清掃を行う仕事です。午前中だけなど短時間の勤務が多いので、働きやすいと言えます。
未経験でも働きやすく、特別な資格も必要ありません。また、女性用トイレの清掃ができたり家事スキルを生かせたりするので、女性が活躍しやすい仕事です。
清掃業の仕事内容や雇用形態については、関連記事「【必見】60才から始める清掃の仕事の特徴4選!メリット・デメリットも紹介」で詳しく解説しています。こちらもぜひお読みください。
3. 事務員
基本的なパソコンの操作ができる方は、事務員も視野に入れられます。デスクワークがメインなので、体力に自信がない方でも無理なく働けます。
一方で、座りっぱなしになってしまう点には注意しましょう。「体力的な負担を減らしたい」「自分のスキルを生かしたい」という方におすすめです。
4. 介護
介護業界は常に人手不足が問題になっているので、資格がなくても雇ってもらえる場合があります。他のスタッフや利用者とコミュニケーションを取れるので、人と関わるのが好きな方におすすめです。
仕事内容によっては筋力・体力が必要なこともあるので、無理なく続けられるのかご自身の身体の状態と併せて検討しましょう。
5. 警備
警備には施設警備と交通誘導整備があり、トラブルを未然に防いだり交通整理をしたりする仕事です。業務内容によっては体力が必要なことがあるので、事前によく確認しましょう。
年齢・経験不問の求人が多いので、再就職しやすいのもポイントです。
6. コールセンター
電話での問い合わせに対応する仕事です。座って電話を受けるので、体力がなくても働きやすいでしょう。
働く時間の融通も利かせやすく、短時間のみ働きたいという方や早朝・深夜に働きたいという方におすすめです。特別な資格やスキルも必要ないので、働きたいが体力に自信がないという方は検討してみましょう。
7. 在宅ワーク
データ入力作業やWeb関連の仕事は、パソコンさえあれば自宅で働けます。また、以下のような仕事は、クラウドソーシングサービスで案件を獲得できます。
- Webライター
- イラストレーター
- エンジニア
- デザイナー
以前から関連する仕事をしていた方や、老後に新しいことに挑戦してみたい方におすすめです。
少ない年金で暮らせないときに利用できる制度3選
「節約しているがお金が足りない」という場合には、公的制度の利用を検討しましょう。こちらでは、生活費に困った高齢者が利用できる制度を紹介します。
- 生活福祉資金貸与制度
- 生活困窮者自立支援制度
- 生活保護
それぞれ詳しく確認していきましょう。
1. 生活福祉資金貸与制度
生活福祉資金貸与制度は、都道府県社会福祉協議会が実施主体の制度です。世帯単位でそれぞれの世帯の状況を考慮し、必要に合わせた資金を貸与してくれます。
高齢者世帯であれば、生活費が足りない場合や介護サービスの利用費用を補填する場合などに貸与が認められます。県内の市区町村社会福祉協議会が窓口となっているので、貸与を希望する場合は一度足を運んでみましょう。
2. 生活困窮者自立支援制度
生活困窮者自立支援制度は、生活保護を受けていないが受給に至る可能性がある人が対象の制度です。状況に応じた支援をしてくれるので、資金の貸与だけでなく就業支援なども受けられます。
「生活保護は受けたくないが生活が苦しい」「働く気はあるが何からしたら良いかわからない」という方におすすめです。
3. 生活保護
生活保護は、資産や能力等すべてを活用してもなお生活が苦しい方に対し、健康で文化的な最低限度の生活を保障する国の制度です。受ける際には、働ける能力や売却できる資産がないか厳しく審査されます。
また、受給中は住居や所持できる財産に制限がかかるほか、定期的にケースワーカーとの面談が必要です。生活に困った際の、最終手段だと考えましょう。
参考:厚生労働省|生活保護制度
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