【必見】70歳になって一人暮らしが寂しいと感じる方におすすめの行動・対処法8選
「70歳になって、家に誰もいない寂しさを急に感じるようになった」
「一人だと時間を持て余してしまうので、何か自分が人の役に立てることがしたい」
「年を重ねても助け合える友人を作るにはどうしたら良いのかな？」
これから70歳を迎える一人暮らしの方の中には、孤独な老後生活に不安を感じている方は多いのではないでしょうか。高齢者が寂しく一人で暮らす生活は、精神面だけでなく健康を害するリスクがあります。
そこでこの記事では、一人暮らしの寂しさを解消する方法について以下の内容を解説します。
- 70歳で一人暮らしで寂しい人が抱えるリスク
- 一人暮らしの寂しさを解消するための行動
- 一人暮らしの寂しさを解消する方法
- 70歳からの仕事の探し方
70歳から安心して生活するための方法を理解できる内容になっているので、ぜひ最後までお読みください。
70歳で一人暮らししている方は増えている
日本では長年核家族化が進んだことにより、70歳を過ぎて一人暮らししている方は増加しています。「2021年国民生活基礎調査」によると、65歳以上の方がいる世帯の内、単独世帯は742.7万世帯で28.8％を占めています。
また、65歳以上の一人暮らしは特に女性が多いことも特徴です。「令和4年度高齢社会白書」では、65歳以上で一人暮らしをしている割合は男性が20.8％、女性が24.5％と公表されています。女性の一人暮らしの割合が多い理由として考えられるのは、男性よりも平均寿命が高いことです。
女性は65歳を過ぎると4人に1人が一人暮らしになるため、寂しい70歳代を迎えないような対策が求められています。
70歳で一人暮らしの方が抱える3つのリスク
70歳以上で一人暮らしは、精神面や健康面から様々なリスクがあります。リスクを理解し、早いうちから対策を考えておくことが重要です。こちらでは、70歳で一人暮らしの方が抱える3つのリスクを解説します。
- 認知症の発症や進行
- 生活リズムの乱れ
- 孤立死・孤独死
一つひとつ見ていきましょう。
1. 認知症の発症や進行
70歳以上の一人暮らしの方は、認知症の発症や進行が早くなるリスクがあります。認知症とは、脳の神経細胞が脱落することで日常生活が困難になる病気です。
認知症は、老化による脳の衰えが原因です。一人暮らしの場合は、家の中に話し相手がいないため、脳への刺激が少なく症状が進みやすいと言われています。
認知症の初期は「お金の計算ができない」「慣れた道で迷う」などの異変が現れ、病状が進行すると「物忘れ」が顕著になります。また、認知症になると人とうまく会話ができなくなるため、日常生活を送るためには他者の助けが必要です。
認知症は自覚症状が薄いため、周りの人が変化に気づく必要があります。自身の変化にいち早く気づいてくれる方がいないことは、認知症への対応が遅れるリスクとなるでしょう。
2. 生活リズムの乱れ
一人暮らしは誰からも干渉されないため、生活のリズムが乱れやすくなります。配偶者など家族がいれば、互いに声をかけあって家事をするなどメリハリのある生活ができます。
しかし、一人暮らしの場合は家族のために家事をする必要がないため、食事の準備や掃除などが億劫になりがちです。
特に仕事など毎日外出する機会がない高齢者は、家事をしないことで活動量が低下し、健康に悪影響が出てしまいます。高齢になると一度落ちた気力や体力を元に戻すことは困難なため、生活リズムの乱れには注意しなければなりません。
3. 孤立死・孤独死
高齢者の一人暮らしは、孤立死や孤独死の可能性が高くなります。東京都の調査によると、23区内で2020年に自宅で亡くなった70～74歳の一人暮らしの方は、男性が822人、女性が205人です。5年前の2015年に比べると、男性が270人、女性が70人増加しています。
高齢になると心筋梗塞や脳卒中を急に発症することがあるため、一人暮らしの方は孤立死・孤独死のリスクが高くなります。そのため、自身が倒れた時に気づいてくれる人が身近にいる環境を作ることが重要です。
参照元：東京都監察医務院で取り扱った自宅住居で亡くなった単身世帯の者の統計（令和2年） 東京都福祉保健局
70歳の方が一人暮らしの寂しさを解消する3つの行動
高齢者が一人暮らしで寂しさを抱えていると、病気の発症や進行が早まるリスクがあります。そこでこちらでは、70歳の方が一人暮らしの寂しさを解消するための3つの行動を紹介します。
- 外出する習慣をつける
- 人との関われる場に参加する
- 没頭できるものを作る
70歳の女性が前向きに活きるポイントは、関連記事の「【今日からできる】70歳女性の前向きな生き方を叶える4つのポイント！悩みを解消する方法を紹介」で詳しく解説しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
1. 外出する習慣をつける
一人暮らしの寂しさを解消するためには、外出する習慣をつけましょう。一人で家に居る時間が長くなると、寂しい気持ちは解消されません。一人でいると、自分の内面ばかりに意識が向いてしまうためです。
外出をすれば「興味を引くもの」や「お気に入りの場所」が見つかり、意識が外に向き始めます。また、外出して身体を動かせば、精神的に良い影響も出るでしょう。外出は仕事や趣味を持つと、習慣づけやすくなります。
2. 人との関われる場に参加する
寂しさを解消するには、人との関わりを持つことが大切です。一人暮らしであっても親しい友人がいれば、世間話で気を紛らわせられ、緊急時には助け合えます。
身近に家族や友人がいないという方は、人と関われる場に参加すると良いでしょう。地域の中には、行政機関や社会福祉法人などが主催する高齢者のサロンが数多くあります。また、おしゃべりやレクレーションなどが苦手な方は、仕事やボランティアなどに参加すると自然に多くの人たちとの交流が持てます。
3. 没頭できるものを作る
没頭できる趣味や仕事があると、寂しさの解消になります。70歳で一人暮らしであれば、自由に使える時間が多くあります。
今まで忙しく生活していた中ではできなかったことなどを思い出して、新たに始めてみてはいかがでしょうか。没頭できるものがあれば、余計なことを考えすぎずに寂しさ解消の助けになります。
70歳の方が一人暮らしの寂しさを解消する方法5選
年をとってからであっても新たに始められることは数多くあります。こちらでは、70歳の方が一人暮らしの寂しさを解消する方法を紹介します。
- 仕事をする
- ボランティアに参加する
- 習い事をする
- ペットを飼う
- SNSを利用する
一つひとつ見ていきましょう。
1. 仕事をする
寂しさを解消するには、仕事をすることがおすすめです。仕事は毎日外出する機会になる上、人との関わりが作れます。また仕事を通して社会に貢献できているという実感を得られれば、寂しさの解消につながるでしょう。
70歳以上であってもできる仕事は「マンション管理員」や「清掃員」など数多くあります。70歳からの仕事選びの際には、以下の3つのポイントを抑えておくと良いでしょう。
- 短い時間で働ける
- 経験やスキルが不要
- 職場が近い
シニア向けの仕事には、1日3〜5時間程度、週1〜3日など短時間で働ける仕事が数多くあります。短時間の仕事は、体力に自信のない方でも働ける上に、調度良い運動になるためおすすめです。
簡単な作業の仕事であれば、スキルや経験がなくても問題ありません。またコンビニなどの小売業の仕事は店舗が数多くあるため、自宅の近くでも仕事を見つけられるメリットがあります。
おすすめの仕事を知りたい方は、関連記事の「【結論】70歳になると仕事がないはウソ！2つの働き方とおすすめの仕事7選を紹介」をぜひ参考にしてみてください。
2. ボランティアに参加する
ボランティアは人との関わりが多く、身近で社会に貢献できるためおすすめです。シニアが多く活躍しているボランティアは、主に以下の4つです。
- 学校の登校見守り
- 学校や児童館での読み聞かせ
- 福祉施設での軽作業・介護補助
- 自治会活動
多くの学校や福祉施設では、常時ボランティアの募集をしています。地域との関わりを重視しているため、シニアのボランティアは歓迎されます。また自治会活動は、美化活動やお祭りなど年間を通して様々な行事があるため、毎日の張り合いになるでしょう。
3. 習い事をする
習い事を始めると、外出の機会にもなる上に新しい刺激を受けられます。シニア向けの趣味としては、例えば以下の活動が挙げられます。
- 語学
- 楽器
- 社交ダンス
- 料理
楽しく継続するには、体力や費用に無理のない習い事を選ぶことがポイントです。語学は揃える道具が少なく、コミュニケーションの機会が増えるため、高齢者に人気です。
楽器や社交ダンスは、時間ができた老後に再開するという経験者の方も多くいます。料理が苦手という方は、健康面の実益も兼ねて料理教室に通ってみるのも良いでしょう。
趣味を作りたいという方は、関連記事の「【保存版】趣味がないおばあちゃんにおすすめの過ごし方10選！選ぶ際に重要なポイントも紹介」をぜひ参考にしてみてください。
4. ペットを飼う
「家に1人でいることが寂しい」という方は、ペットを飼うと良いでしょう。動物と触れ合うことはアニマルセラピーとして、以下の効果があると言われています。
- ストレス解消になる
- リラックス効果がある
- 意欲が湧く
- 感情表現が豊かになる
- 適度に運動できる
高齢者向けのペットは運動量が多い犬より、猫やうさぎがおすすめです。一方で、自身がペットの面倒を見られなくなった時のために、親族や知り合いに事前に相談しておくことが大切です。
5. SNSを利用する
高齢者であっても、スマホを利用する人は増えています。スマホがあればSNS（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）を利用して、別居している家族や友人などと気軽に連絡を取り合えるようになります。
例えば「孫の写真を送ってもらう」「自身の近況をメッセージで送る」など人と連絡を取り合う機会が増えるでしょう。
また、友人同士では、趣味のグループで写真を送り合うなどの利用ができます。災害などの緊急時の連絡手段としても活用しやすいため、SNSの活用を考えてみると良いでしょう。
70歳からの仕事の探し方4選
70歳から働き始めようと考えている方は、以下の4つの方法で仕事を探してみてください。
- ハローワークなど公共の職業紹介所
- シルバー人材センター
- シニア向け求人サービス
- 知人からの紹介
それでは、一つひとつ見ていきましょう。
70歳からの女性の仕事については、関連記事の「【人気】おばあちゃんでもできる仕事8選！高齢者に向いている求人の探し方も紹介」も参考にしてみてください。
1. ハローワークなど公共の職業紹介所
ハローワークは、全国544カ所に設置されている公共の職業紹介所です。企業が無料で求人を出せるため、数多くの仕事を見つけられます。シニア向けの相談窓口や求人フェアを実施するなど、高齢者の就業支援に力を入れています。
また、自治体によっては独自にシニア向けの職業紹介機関を設置しているので、お住まいの市町村役場に確認してみると良いでしょう。
2. シルバー人材センター
シルバー人材センターとは、高齢者の社会参加を目的に全国に設置されている団体です。全国に1,355団体あり、令和2年度時点で698,419人のシニアが登録しています。シルバー人材センターでは、仕事を頼みたい人と探している人をマッチングしてくれます。
家事代行や農家の手伝いなどの仕事が多いため、特別なスキルは必要ありません。全国にある団体であるため、自宅から近い仕事先を見つけやすいでしょう。
3. シニア向け求人サービス
仕事探しには、シニアに特化した民間の求人サービスを活用できます。シニア向けの求人サービスは、主に以下の3つです。
シニア向けの求人のみを扱っているため、仕事を探しやすいことが特徴です。一般の求人サイトと同様に、地域や職種で検索できるため一度確認してみると良いでしょう。
4. 知人からの紹介
お住まいの地域の中で仕事を探す場合は、知人などに紹介してもらう方法がおすすめです。求人情報には掲載されていない短時間でできる仕事は、数多くあります。
例えば、農家や観光施設などの季節を限定した仕事などは、人の紹介で働いてくれる方を探していることが多くあります。相談できる知人などに、短時間で働ける仕事はないか聞いてみると良いでしょう。
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