【保存版】老人性うつを一人暮らしの高齢者が防ぐ方法5選!かかりやすい人の特徴も紹介
「眠りが浅い日が多く、老人性うつの症状ではないかと不安に感じている」
「どのような人が老人性うつにかかりやすいの?」
「症状が進まないようにするためにできる対策はある?」
年齢を重ねて頭痛や食欲の減退など、身体的な不調を感じている方は多いです。対処せずにそのままにしておくと「老人性うつ」につながる可能性があります。
そこでこの記事では、老人性うつの発症に不安を抱える一人暮らしで高齢の方に向けて、以下の内容を解説します。
- 認知症との違い
- 老人性うつになる原因
- 予防する方法
- 高齢者向けのサポート
今日からできる具体策も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
老人性うつとは?認知症との違いも解説
老人性うつは、物忘れや妄想などの症状が「認知症」とよく似ています。しかし老人性うつは、早い段階で正しい治療を行えば治る病気です。
老人性うつと認知症の違いが理解できるように、以下の比較表で確認してみましょう。
老人性うつ |
認知症 |
|
病状の進行スピード |
複数の症状が同時にあらわれることがある | ゆるやか |
自覚の有無 |
はっきり自覚できる | 発症してすぐは自覚できるものの、進行するにつれてわからなくなる |
気分の落ち込み |
その日あるいは数時間で気分が変わる | 大きく気分が変わることは少ない |
大きな違いは「自覚の有無」です。たとえば、その日に食べた朝食の内容を忘れてしまった場合、老人性うつなら教えれば「そうだった」と思い出せます。一方で認知症であれば、食べたことすら覚えていません。
なお老人性うつを発症すると、以下のような症状があらわれます。
- 頭痛
- めまい
- 食欲不振
- 吐き気
- 妄想 など
若年層でも発症するうつ病との違いは、身体的な症状があらわれることです。若年層でもかかるうつ病は「人に会うのがおっくうに感じる」「何をしても楽しくない」と心の不調を感じることが多いです。
一方で老人性うつは「めまいがする」「好きな物でも食べたくなくなる」などと、身体的な健康や行動にも影響を与えます。気になる症状がある方は、一度病院で検査してみると良いでしょう。
一人暮らしが老人性うつの原因になる理由
一人暮らしの高齢者が、老人性うつを発症する原因は以下の2つです。
- 環境の変化
- 心の不安
ご自身にあてはまる事象がないか、確認してみてください。
1. 環境の変化
老人性うつを発症するきっかけの1つに「環境の変化」があります。定年退職や引っ越しなど、これまでとの生活スタイルが一変するような出来事があった方は、老人性うつの発症に注意が必要です。
打ち込んでいた仕事を定年退職したことで「生きがい」を失くしたり、新しい土地への引っ越しで知り合いがいないことに「不安」を感じたりすると「喪失感」と「孤立感」を深めてしまいます。
とくに一人暮らしでは、自宅で顔をあわせてコミュニケーションを取る機会が少ないため、孤立感が増しやすいでしょう。喪失感や孤立感が増すと、ストレスが増加したり免疫力が低下したりと身体に悪影響を与えてしまいます。引っ越しなどで環境が変わる際には、老人性うつの対策が必要です。
2. 心の不安
一人暮らしの高齢者は心理的なストレスを抱えることで、老人性うつを発症することがあります。年齢を重ねることでストレス耐性が弱くなり、不眠や食欲不振などの症状が出ることが多いからです。
たとえば、家事を行う際に「昔はもっとスピーディーにできたのに」と自信を失くす場面があるかもしれません。また、パートナーや友人との死別など、身近な人との悲しい別れが増えることで心に大きなショックを受けることがあるでしょう。
心に不安を感じた際には、身近な人とコミュニケーションを取ることで解消させることが大切です。気兼ねなくコミュニケーションが取れる家族や友人に話を聞いてもらい、悩みを1人で抱え込まないようにしましょう。
一人暮らしで責任感が強い高齢者は老人性うつに注意
何でも1人で完璧にこなそうとする方は、老人性うつを発症しやすい傾向があります。責任感の強さから、体調が優れないのに外出したり家事をこなしたりと、無理をしてしまうことが原因です。
誰かに任せることができないと、体だけでなく心も疲れてしまうため、よりストレスを溜めこんでしまいます。とくに一人暮らしの方は「わざわざ来てもらうのは申し訳ないから」と、周囲の援助を断ってしまうかもしれません。
「健康なうちは人に頼りたくない」と思う気持ちは素敵ですが、無理は禁物です。たまには身近な人を頼ったり家事を休んだりすることで、無理をしないように心がけましょう。
一人暮らしの高齢者が老人性うつを防ぐ5つの方法
一人暮らしの高齢者が老人性うつを防ぐためには、以下の5つを実践するのがおすすめです。
- 趣味を楽しむ時間を取る
- 身体を動かして気分転換する
- 3食きちんと食べる
- 休養の時間を確保する
- 外出して太陽光を浴びる
1つずつ解説するので、ぜひ今日から試してみてください。
1. 趣味を楽しむ時間を取る
老人性うつを防ぐためには、趣味などで「楽しいと思える時間を確保すること」が大切です。楽しむことは脳を活性化させる効果があり、日常生活でのストレスを軽減させられます。
現在「打ち込めるものがない」という方は、以下のような趣味が始めやすくておすすめです。
- 陶芸
- 写真
- 囲碁
- ガーデニング
- カラオケ など
一人暮らしでも楽しめる趣味はいろいろあるので、興味があることに取り組むことをおすすめします。また、近隣の公民館などでは、コミュニティサークルが開催されている場合があります。人と一緒に楽しめる趣味はモチベーションを高める効果があるので、興味があるサークルがないか探してみるといいでしょう。
シニア世代におすすめの趣味をもっと知りたい方は、関連記事「【保存版】60代におすすめのお金のかからない趣味17選!選び方のポイントも紹介」がおすすめです。ぜひあわせてチェックしてみてください。
2. 身体を動かして気分転換する
適度に運動すると加齢による筋力低下を予防できるため、一人暮らしの方が老人性うつを防ぐのにおすすめです。友人と旅行に出かけたり趣味を楽しんだりする活動のなかでも、必要な筋力を維持できます。
また、身体を動かすことはリフレッシュにも最適です。汗と一緒に溜まったストレスを流すことで、落ち込んだ気持ちを前向きに切り替えられます。ただし、習慣がない方が急に激しい運動を始めるのは、ケガをするリスクがあるので注意が必要です。椅子に座ってできる体操や、軽いウォーキングなどから始めましょう。
座って行える体操については、関連記事「【要対策】高齢者の筋力低下による5つのリスク!原因とトレーニング方法も紹介」で紹介しています。年齢を重ねても健康的に過ごしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
3. 3食きちんと食べる
高齢の一人暮らしだと「面倒だから朝食を抜く」など、毎日3食きちんと食べない方がいるようです。しかし食事量が足りないと筋力が低下して意欲が湧かなくなるなど、老人性うつを発症してしまう可能性があります。
また、献立が好きな食べ物ばかりだったり、いつも同じようなメニューだったりすると栄養バランスが偏ってしまいます。脳の働きを活性化するためには、まんべんなく栄養素を摂取することが大切です。たとえば、以下のような栄養素を意識して献立を考えましょう。
- ビタミン
- ミネラル
- 脂質
- たんぱく質 など
とくに、たんぱく質が不足してしまうと、いらいらしたり集中力が低下したりします。肉や魚などを積極的に毎日の献立に取り入れ、十分に摂取できるように心がけましょう。
4. 休養の時間を確保する
老人性うつは、ゆったり休む時間を確保することで予防できます。一人暮らしの高齢者で気持ちが疲れているときは、とくに意識的に休むことを心がけましょう。
「何もしたくない」「体が重たい」と感じているときは、趣味や家事などのすべてのことを後回しにしてください。たとえば、洗濯物が溜まっているなら「明日しよう」眠れないなら「目をつぶるだけにしておこう」などと、できないことから視点をそらすことが大切です。
精神面が疲れていると、できていないことが気になることがあるでしょう。しかし、焦りがさらに心を追い詰めてしまうことにつながります。日頃から休む時間を確保して、頑張りすぎないようにしてください。
5. 外出して太陽光を浴びる
太陽光を浴びることで「セロトニン」が脳内に分泌されます。セロトニンにはストレスを軽減する効果があるので、老人性うつの予防に効果があります。
また、一人暮らしの方が午前中に外出することは、生活リズムを整えることにも一役買います。午前中に日光を浴びると夜に「メラトニン」が分泌されるため、スムーズに眠りにつけるからです。
ただし、長時間にわたって太陽の下で活動することはおすすめできません。熱中症や日焼けなどにより、健康に悪影響を与える可能性があります。とくに気温が高い夏場は、短時間の外出にして日傘をさすなど、体の負担にならないよう工夫することが大切です。
一人暮らしの高齢者が受けられる4つのサポート
老人性うつになると精神的に落ち込むだけでなく、身体的に「頭痛がする」「気分が悪い」などの影響が出ることがあります。そのため、身近に頼れる人がいない一人暮らしの高齢者の方は、以下のようなサポートの活用を検討してみましょう。
- 各自治体のサービスを利用する
- 地域包括支援センターを活用する
- 地域のサークル活動に参加する
- 宅食サービスを依頼する
何かあったときに頼れるよう、ぜひ確認しておいてください。
1. 各自治体のサービスを利用する
各自治体には一人暮らしの高齢者をサポートするサービスがあります。主な支援内容は、以下のとおりです。
- 安否確認
- 外出サポート
- お金の管理 など
一人暮らしで身近に頼れる人がいない方にとっては、心強いサポートと言えるでしょう。たとえば東京都文京区では「高齢者見守り相談窓口」を設置していて、保健師や看護師などの専門知識のある担当者が、外出支援や困り事の相談に乗ってくれます。老人性うつの発症に不安を感じる方は、各自治体のホームページから詳細を確認してください。
2. 地域包括支援センターを活用する
地域包括支援センターとは、高齢者の暮らしを支えるための施設です。65歳以上の高齢者や、お世話をしている方が無料で活用できます。
対応してくれるのは「専門的な知識を持つケアマネージャー」や「社会福祉士などの有資格者」なので、安心して相談できるのが魅力です。一人暮らしの方が抱えている悩みや状況に応じて、今後どうすればいいかを提案してもらえます。
所在地などの詳細は自治体のホームページで確認可能なので、老人性うつが不安な方は一度調べてみましょう。
3. 地域のサークル活動に参加する
近隣の公民館で実施しているサークルや地域全体で行っているボランティアなどに、一人暮らしの方が参加することで、定期的に体を動かす機会を得られます。老人性うつの予防はもちろん、健康維持にもつながるのが嬉しいポイントです。
たとえば、東京都世田谷区には約6,900人が所属している「高齢者クラブ」というサークルがあります。健康維持として体操やダンス、趣味としてカラオケや書道など、さまざまな活動が行われています。
興味のあるサークルに参加してみると、複数の人と楽しくコミュニケーションが取れるので孤立感を払拭できるでしょう。
4. 宅食サービスを依頼する
宅食サービスとは、栄養バランスが整ったお弁当を自宅まで届けてくれるサービスです。老人性うつの予防には、たんぱく質やビタミンなどの栄養素をバランスよくしっかり摂取することが大切です。
一人暮らしだと、手軽に食べられるお茶漬けやパンなどを食べることが増えてしまい、栄養バランスが偏るかもしれません。買い出しや調理に手間を感じている方は、宅食サービスの活用を検討してみると良いでしょう。
また、配達してくれるスタッフの方と少しでもコミュニケーションを取る習慣ができれば、孤立感を失くすことも期待できます。利用料金は各会社によって異なるので、ホームページや電話などで確認してみてください。
働き続けることは老人性うつの予防にもつながる
老人性うつは、働くことでも予防できます。一緒に働く仲間とコミュニケーションを取ったり、身体を動かしたりすることで一人暮らしの方が感じやすい「孤立感」を失くせるからです。
たとえば、本ブログを運営している「うぇるねす」には、マンションの管理員として働く方がたくさんいます。エリア会というゆるやかなチームに所属することで、一緒に働く仲間に仕事やプライベートの悩みを相談できるのが魅力です。
実際に働いている方からは、以下のような喜びの声をいただいています。
- 身体の調子が良い
- 規則正しい生活になった
- 収入・社会とのつながりが嬉しい など
ご自身の体調や都合にあわせた働き方ができ「週に2日×3時間」から稼働できることも大きな魅力です。働くことで適度に体を動かして孤立感を失くしたい方は、ぜひお気軽に「うぇるねす」までお問い合わせください。
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