2019年健康寿命、どう決まる?
こんにちは、シニア応援ブログ編集部です。
うぇるねすでも注目している「健康寿命」ですが、去年の年末に最新の数値が発表され、男性は72.68歳、女性は75.38歳となりました。これは、2019年の段階の統計などで算出された数値です。
さて、うぇるねすサポーターの皆さんの実感としては、いかがでしょうか。
ちなみに、「健康寿命」が最初に発表されたのは2001年。その後は3年毎に算定され、厚生労働省から発表されています。もう21年も経っていますから、だいぶ知名度も上がっています。
また政府方針では、この「健康寿命」を2040年までに75歳以上にするのが目標だったので、女性の健康寿命は今回で目標達成となりました(前回2016年は74.79歳)。
男性の健康寿命ももちろん伸びていて、以下がその推移グラフです。
じわじわと健康寿命が伸びているのがわかります。
ところで「健康寿命」は、その名の通り健康で過ごせる年齢の目安を表しているわけですが、いざ「健康」と言われると・・・どんな状態なのか、案外、曖昧です。
例えば、「今、健康ですか?」とたずねられたとしたら、どう答えるでしょうか。
病気がなければ健康?でも経済的な問題や、ストレス、悩みがあれば、気持ちも沈んで、健やかとも言い切れない・・・。
色々調べてみますと、確かに健康寿命の健康をどう評価するか、というのは国によって違っていたり、どんな方法が良いかという議論もあるようです。
そこで、今日は現在の「健康寿命」の算出に使われているデータについて調べてみました。
健康である期間を判断する材料としては「国民生活基礎調査」という厚生労働省の統計が用いられています。健康・介護・経済などについてアンケート形式で抽出調査したものです。
この調査のうち・・・・
「あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか」
「あなたの現在の健康状態はいかがですか」
・・・という2つの設問が健康寿命の算定に関わっています。
つまり、主観的に自分が健康と感じているかどうか、をそのまま質問しているわけです。
そこで、今回は1つ目の設問について、実際の統計を見てみましょう。
以下は2019年の結果です。自分ならどう答えるか・・・も、想像してみてください。
やはり70代〜70代後半から、何かしら生活に影響がある方がどんどん増えています。
ちなみにこの設問は、すでに病気等で通院している方、介護を受けている方を除いて質問されていますので、明白に影響がある場合でなくても、少しずつ困難なことが増えていくと感じる方が多くなっています。
また「日常生活の中で影響があると感じる事柄」については以下のような結果が出ています。
高年齢層の結果を見ると、日常生活動作や外出について影響が増えているのがわかります。
大きな病気がなくとも、体力の低下や、耳に聞こえが悪くなるなどして、少しづつ生活に影響が現れてくるのではないでしょうか。
続く2問目「あなたの現在の健康状態はいかがですか」については、次回に続きます。
●続きの記事「健康寿命〜その2〜」
●今日のブログで参考にした統計・情報などはこちら●
※1厚生労働省「健康寿命の令和元年値について」
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000872952.pdf
※2厚生労働省「国民生活基礎調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/20-21.html
※3厚生労働省「健康寿命のあり方に関する有識者研究会報告書(2019年3月)」
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000495323.pdf
※健康寿命の基礎知識については、以下の厚生労働省のHPがあります。
厚生労働省 eヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/hale
〜おわり