高齢者の悩みのタネは自分の「病気や介護」

前回の健康寿命で紹介した統計「国民生活基礎調査」から、高齢者の悩みについて調べてみました。

こんにちは、シニア応援ブログ編集部です。

前回、健康寿命を算出する上で健康な期間を考える材料となる「国民生活基礎調査」について少し記事にしました。今回は、同じ統計の中でもう1問、気になったものがあったので調べてみました。こちらの設問は・・・

「あなたは現在、日常生活で悩みやストレスがありますか。」

健康とひと口に言っても、やはり体の健康、心の健康どちらも必要ですし、もうちょっと細分化すればお財布事情、家族・親族との関係、地域とのつながり・・・いろんなことが健康に関わっています。同じく悩みやストレスも、生活のあらゆるところであらわれてきます。
そこで実際の統計の結果を見てみましょう。こちらは2019年のものです。みなさんならどう答えるかも想像しながら見てみてください。

※厚生労働省「国民生活基礎調査」より編集部で作成

パッとみて顕著なのは、ちょうど60代後半ぐらい、お仕事を引退されたタイミングでしょうか、悩みやストレスがない、と答える方の割合が増えています。
ここでさらに、悩みやストレスの原因についてアンケートした結果がこちらです

※厚生労働省「国民生活基礎調査」より編集部で作成

選択肢が多く複雑なグラフになってしまいましたが、年齢が高くなるにつれて顕著に現れてくるのが「自分の病気や介護」。みるみる回答数が増えてゆき、60代後半から増えていくのがみてとれます。また「生きがいに関すること」も、全ての年齢層を通して悩みがあるのですが、高齢層でもその割合があまり変わりません。
この2点は、うぇるねすがサポーターさんと会話をする中でも、やはり話題になります。仕事を続けるために健康に気をつけていることがあったり、あるいは仕事を通して、足腰が鍛えられた、と嬉しいお言葉もあります。
生きがいの点ではうぇるねすで言えばエリア会での交流。うぇるねす以外では、ご自身の趣味や地域での活動についてもお話しいただきます。悩み・ストレスとしてお話ししているわけではないですが、やはりみなさん気にかけていること、ということでしょうか。
一方で、若い層で多くを占めるのは「自分の仕事」。さらに60代後半からどんどん少なくなっていくのも顕著で、これは定年の影響とは思いますが、一方で、まだ仕事を続けたい、あるいは仕事を続けていく方も増えるとしたら、今後、変わっていくかもしれません。

それでは本日はここまでです。


〜おわり〜