【解決】独身の老後が怖いと感じる5つの理由!おひとりさまのメリットや住まいの選択肢も紹介

「独身のまま老後を過ごすのは不安…」
「もう結婚は諦めているけど、幸せな老後を過ごしたい」
「老後の怖さを軽減するためにできることは?」

元気に動けている今は大丈夫でも、この先も独身のままだと考えると不安になる方は多いのではないでしょうか。老後も独身のまま過ごす人は増えていますが、配偶者がいないからこそ気をつけなくてはいけないポイントもあります。

独身で老後を過ごす注意点を理解しつつ、今のうちから早めに準備をすれば、怖さを緩和できるだけでなくおひとりさまならではの幸せを感じられます。そこで、この記事では以下の内容について解説します。

  • 老後を独身で過ごす人の割合
  • 独身での老後を怖いと感じる理由
  • おひとりさまならではの幸せ
  • 独身で老後を過ごすためのお金の対策
  • 幸せに老後を過ごすための準備

独身でも幸せに老後を過ごしたい、という方には必読の内容となっているので、ぜひ最後までお読みください。

老後を独身で過ごす女性は18%以上【男性は約30%】

老後を独身で過ごす女性は18%以上【男性は約30%】

「独身男性の老後は悲惨」「50代の独身女性はきつい」というようなことを聞き、不安になっている方もいるのではないでしょうか。しかし、実際は老後を独身で過ごす人は増加傾向にあり、少数派ではなくなってきています。

「50歳時の未婚率」を「生涯未婚率」とし、内閣府が男女別に割合を調べた結果、2015年は男性が23.4%、女性が14.1%でした。このまま増加傾向が続くと、2040年の生涯未婚率は男性が29.5%、女性が18.4%になると考えられています。

50歳以降に結婚する方もいるので、実際に生涯を独身で過ごす人の割合は少し下がるでしょう。それでも、ライフスタイルの価値観の変化とともに「独身の老後は悲惨」「結婚した方が幸せ」という考えは変わってきていると言えます。

参考:内閣府|少子化をめぐる現状(3)

独身の老後が怖いと感じる5つの理由

独身の老後が怖いと感じる理由

こちらでは「老後を独身で過ごすのが怖い」と感じる主な理由を解説します。

  1. 寂しい
  2. 経済的に不安
  3. 周りの目が気になる
  4. 介護を頼める人がいない
  5. 心身の不調に対処しにくい

「怖い」と感じる理由を明らかにできると、自分が取るべき対策がはっきりします。また、漠然と感じている不安が解消できる可能性もあるので、ぜひ最後まで確認してみてください。

1. 寂しい

老後は自由に使える時間が増える半面、ふとした瞬間に会話をしたり、一緒に行動したりする相手がいないと寂しいと感じてしまう可能性があります。また、知り合いが家族と過ごしているのを見ると「自分はひとりなのに」と孤独を感じ、精神的な不安が大きくなってしまうかもしれません。

体力が落ちて気軽に外出ができなくなってしまった場合「世間から取り残されたような孤独」を強く感じることもあるでしょう。

2. 経済的に不安

独身の場合は夫婦より貯蓄がしにくいので、老後の生活資金が足りなくなる可能性があります。特に、女性は男性よりも給与水準が低いので、十分な貯蓄がないまま定年を迎えてしまうこともあるでしょう。

定年退職後は年金が収入減になりますが、それだけでは余裕のある暮らしは難しいのが現状です。また、年を重ねると医療費などの臨時出費も発生しやすいです。

配偶者と経済的な面で支え合うことができないため、経済的な不安を抱えやすいでしょう。

3. 周りの目が気になる

結婚に対する価値観は変化しつつあるものの、未だに「結婚が人生の幸せ」「独身は孤独で悲惨」のような考えを持つ人は少なくありません。

異なる価値観を持った人と接するときに、独身であることをみじめに感じてしまう可能性があります。世間体や周囲の目線を気にすることは、独身の老後を過剰に「怖い」と感じてしまう原因の1つです。

4. 介護を頼める人がいない

思うように動けなくなり、介護が必要な状態になってしまったときに、独身だと誰かに頼るのが難しい場合があります。老人ホームに入る場合も、手続きや準備を自分自身で行うことが多いです。

介護を身内に頼む場合でも、自分の親や兄弟などを頼らざるを得ません。「家族に迷惑をかけてしまう」と怖く感じる人もいるのではないでしょうか。独身で老後を過ごすなら「介護が必要になったときはどうするか」というシミュレーションを入念に行う必要があります。

5. 心身の不調に対処しにくい

老化による心身の不調は、誰にでも起こりえます。ほとんどの場合、早期発見・早期治療で解決しますが、独身では対処しにくい場面があるでしょう。

「なんだか調子が悪いな」と感じても1人では病院に行きにくいため、すぐに受診しなかったり本人が気づかないまま認知機能の低下が進んでしまったりと、一緒に生活する人がいないために不調が悪化してしまう可能性があります。

心身に不調をきたし、1人では健康な生活を維持できなくなったために「さらに体調を悪化させてしまう」という悪循環にも陥りかねません。

独身での老後は怖くない!おひとりさまも幸せな3つの理由を紹介

独身での老後は怖くない!おひとりさまも幸せな理由を紹介

独身で老後を過ごす場合に注意したいことはありますが「おひとりさま」ならではの幸せもあります。

  1. 時間とお金を自由に使える
  2. 住まいや仕事を自由に決められる
  3. 人間関係に気を遣わなくて良い

様々な面において自分の裁量で判断できるので、自分の思い描く人生プランを実現させやすいと言えます。それぞれ確認していきましょう。

1. 時間とお金を自由に使える

「いつ・どんなことをしても良い」というのが、おひとりさまの最大の魅力です。自分の趣味や生きがいに時間やお金を気兼ねなく使えるので、人生の充実度も高めやすいでしょう。

配偶者や子供がいては、自分のことばかり考えていられませんよね。時間とお金を自分のためだけに使えるので、定年退職後でも新しいことにチャレンジできます。

自分がしたいことと向き合い、実現できるのは、おひとりさまならではです。

2. 住まいや仕事を自由に決められる

家族の事情を考慮しなくて良いので、住まいや仕事といった大きな問題も自分を軸にして決められます。配偶者や子どもの生活を気にしなくて良いので、定年退職後の働き方の選択肢が大きく広がるでしょう。

また、住まいも自由なので済んでみたい土地に移住することもできます。また「賃貸に住むのか持ち家を維持するのか」といった問題も自分が生きやすいように決められるのはメリットですよね。

3. 人間関係に気を遣わなくて良い

自分の人生にのみ責任を持てばよいので、人間関係へのプレッシャーも感じにくくなります。「誰と付き合っていくか」を完全に自分の裁量で判断できるのは、独身ならではですよね。

気が乗らない人間関係は断ち切れるので、悠々自適な老後が送れます。

【いくら必要】独身の老後が怖い人がやるべきお金の対策4選

【いくら必要】独身の老後が怖い人がやるべきお金の対策

独身で老後を過ごす場合に、大きな不安になり得るのがお金の問題ですよね。総務省の調査によると、65歳以上で独身の方の生活費平均は約14万円です。厚生年金の受給額平均は約11万円なので、65歳から85歳まで生きる場合、以下の金額が必要になります。

14(万円) × 12(ヶ月) × 20(年) - 11(万円) × 12(ヶ月) × 20(年) =720(万円)

年金の受給額によっても変化しますが、医療費などを考えると最低でも1000万円の貯蓄があると良いでしょう。こちらでは、独身の老後に備えてできるお金の対策を紹介します。

  1. 働いて収入を増やす
  2. 資産を把握する
  3. 固定費を見直す
  4. 公的支援・給付金制度を調べる

早めに行ったほうが良いことばかりですので、ぜひ最後まで確認してくださいね。

参考:総務省統計局|家計調査年報(家計収支編)2021年

1. 働いて収入を増やす

年金以外の収入源ができると、経済的・精神的に楽になります。また、働くことで社会とのつながりを持てたり、運動の習慣になったりと、様々なメリットがあります。

ご自身の体力や、生活リズムを考慮して無理のない範囲で働くことを検討してみましょう。

60歳以上の方が無理なく働ける仕事の中でも、特に清掃業やマンション管理員はおすすめです。

男女別でおすすめの仕事を知りたい方は、関連記事「【保存版】65歳以上の男性でも働ける仕事10選!求人の探し方や役立つ資格を紹介」「【保存版】60過ぎてもできる仕事5選!女性におすすめの働き方や定年のない求人を紹介」で詳しく解説しているので、確認してみてください。

2. 資産を把握する

漠然と経済的な不安を抱えている場合は、まず現在のご自身の資産を把握しましょう。預貯金だけでなく、株式や保険なども含めた総資産をしっかりと確認してください。

生活資金に充てられそうな資産を活用すれば、不安が解消されるかもしれません。また、相続が必要なものと放棄すべきものを区別して資産整理や死後の手続きについても考えておくのがおすすめです。

3. 固定費を見直す

光熱費や通信費など、現在請求されている固定費を見直しましょう。実際は使っていないのに請求されているものがある場合、早めに解約することで生活費を抑えられます。

家計簿をつけて削減できる固定費がないか、考えてみるのがおすすめです。また、持ち家がある方で必要ない場合は、売却や賃貸として貸し出すことを検討するなど、住まいについても再確認してみてくださいね。

「どうしても生活資金が足りない」という場合に利用できる制度を知っておくことも効果的です。緊急時の対処法などは、関連記事「【必見】老後の資金がないときの対処法6選!必要な金額や利用できる制度を紹介」で詳しく解説しています。

4. 公的支援・給付金制度を調べる

老後の生活資金に不安がある場合、利用できる公的な支援や給付金制度について前もって調べておくことが大切です。これらの制度は万が一収入が途絶えたり、想定外の支出が発生したりした場合のセーフティネットとして機能します。しかし、制度の存在を知らなければ利用できず、必要な支援を受けられない可能性があります。

例えば、収入や資産が一定基準以下の世帯を対象とした「生活困窮者自立支援制度」や、家賃負担を軽減する「住居確保給付金」などがあります。また、医療費の自己負担額が上限を超えた場合に払い戻される「高額療養費制度」や、年金収入が低い方向けの「年金生活者支援給付金」も知っておきたい制度です。

これらの支援は申請手続きが必要であり、利用条件もそれぞれ細かく定められています。したがって、自分自身がどのような状況になった時に、どのような支援を受けられる可能性があるのか、平時から情報を集めておくことが重要です。お住まいの市区町村の役場窓口や、公式Webサイトなどで確認し、いざという時に備えておきましょう。

老後を迎えた独身者の住まいの選択肢3選

老後を迎えた独身者の住まいの選択肢

老後の住まいは、日々の暮らしの満足度や安心感に直結する重要な要素です。独身で老後を迎える方にとって、住まいの選択は将来の生活設計において大きな意味を持ちます。主な選択肢としては、以下の3つがあげられます。

  1. 持ち家
  2. 賃貸住宅
  3. 高齢者向け住宅

それぞれのメリットとデメリット、そして独身ならではの注意点を理解することが、後悔のない選択につながります。ご自身のライフプランや価値観、経済状況、そして将来的な健康状態の変化なども考慮に入れながら、最適な住まいのかたちを検討していきましょう。

1. 持ち家

持ち家は、独身の老後における住まいの選択肢として根強い人気があります。住宅ローンを完済していれば家賃負担がなくなり、老後の住居費を大幅に抑えられる点が最大のメリットです。また、自身の資産として自由にリフォームや改築ができるため、加齢による身体機能の変化に合わせて住環境を整えやすいメリットもあります。

一方で、固定資産税や都市計画税といった税金、そして経年劣化に伴う修繕費や管理費が継続的に発生します。これらの維持管理を一人で行う負担や、将来的に住み替えが必要になった際に売却や賃貸がスムーズに進まない可能性も考慮すべき点です。また、持ち家と一口に言っても、戸建てとマンションでは特徴が異なります。

1-1. 戸建て

戸建て住宅は、一般的にマンションよりも広い居住空間を確保しやすく、プライバシーを守りやすい点が魅力です。庭があればガーデニングを楽しんだり、ペットと暮らしやすかったりするなど、ライフスタイルに合わせた自由度の高い暮らしが実現できます。

一方で、建物全体の維持管理や修繕はすべて自己責任となり、費用負担も大きくなることが多いです。特に外壁塗装や屋根の葺き替えなどは、多額の費用がかかります。また、庭の手入れや雪かきといった労力が必要になる場合もあります。加齢とともに階段の上り下りが負担になったり、防犯面での不安を感じたりする可能性も考慮しておきましょう。

2-2. マンション

マンションは、オートロックや防犯カメラなどセキュリティ設備が充実している物件が多く、独身の老後における防犯面の安心感が高い点がメリットです。建物の基本的な構造部分や共用部分の維持管理は管理組合が行うため、戸建てに比べて管理の手間が少ない傾向にあります。

築浅マンションであればバリアフリー設計の物件も多く、エレベーターがあるので上層階でも移動の負担が少ないでしょう。一方で、管理費や修繕積立金を毎月支払う必要があり、長期的な負担となります。また、上下左右の住戸への生活音への配慮や、ペット飼育・リフォームに関する規約上の制限もあります。立地条件の良いマンションであれば、将来的に売却や賃貸に出しやすい点はメリットでしょう。

2. 賃貸住宅

賃貸住宅は、持ち家のような固定資産税や修繕の負担がなく、ライフステージや自身の考えの変化に合わせて比較的容易に住み替えられる点が大きなメリットです。維持管理に関する心配が少ないため、身軽な暮らしを望む方に向いています。

しかし、生涯にわたって家賃を支払い続ける必要があり、老後の年金収入だけでは負担が大きくなる可能性があります。また、高齢になると保証人の確保が難しくなったり、健康状態を理由に入居審査に通りにくくなったりする、いわゆる「賃貸の壁」に直面するリスクがあります。この点は、独身の高齢者にとって特に深刻な問題となり得るため、早めの対策や情報収集が重要です。

3. 高齢者向け住宅

高齢者向け住宅はバリアフリー設計を基本とし、安否確認や生活相談といったサービスが付随しているのが特徴です。独身で老後を過ごす上で、見守りサービスがあることは大きな安心材料となるでしょう。代表的なものに「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」があり、比較的自立度の高い方向けの賃貸住宅です。

他にも食事提供や緊急時対応、介護サービスとの連携が充実した「住宅型有料老人ホーム」や、富裕層向けの「シニア向け分譲マンション」など、様々なタイプが存在します。これらの住宅は、独り暮らしの不安を軽減し、必要に応じてサポートを受けられる点がメリットです。一方で、入居一時金や月額の利用料が一般的な賃貸住宅よりも高額になる傾向があります。

【即実践】独身の老後を幸せに過ごすための準備3選

【即実践】独身の老後を幸せに過ごすための準備

「ひとりでも老後は幸せに過ごしたい」という方のために、今日からできる準備を紹介します。

  1. 生きがいを持つ
  2. 生活習慣を改善する
  3. 他人との交流の機会を作る

老後の不安を軽減できるので、取り入れられることから実践してみてくださいね。

1. 生きがいを持つ

生きがいがあると、メリハリのある毎日が過ごせます。孤独感や老後の退屈を緩和できるので、独身でも幸せな日々を送れるでしょう。どんなことでも良いですが、他人との交流の機会があったり、運動できたりすると心身の健康維持に非常に効果的です。

「生きがいなんて今さら見つけられない」という方は、関連記事「【保存版】高齢者の生きがいの見つけ方を解説!重視すべきポイントや重要性を紹介」にて見つける方法を詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてください。

2. 生活習慣を改善する

老後の不調は、大半が生活習慣を改善することで予防できます。医療費がかさんだり介護が必要になったりすると経済的な不安が大きくなるので、早いうちから生活習慣を整えましょう。

まずは現在の食事・睡眠・運動を見直し、少しずつ改善していくのがおすすめです。また、定期検診も欠かさず行うことで、心身の不調に早めに効果的な対処ができます。

3. 他人との交流の機会を作る

他人との交流は、認知機能の活性化や孤独の緩和など様々なメリットをもたらします。特に、自分と同じ年代の独身の友人を作れると、お互いの状況を理解しやすいので心強いでしょう。

地域の人と交流を深められると非常時に助けてもらいやすくなるので、地元のボランティア活動や集会に積極的に参加するのがおすすめです。他人と交流することで得られるメリットについては、関連記事「【必見】高齢者が人との交流で得られる効果5選!おすすめな趣味・習い事も紹介」で解説しているので、参考にしてみてくださいね。

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集合写真

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